「遠隔複写サービスについて」を読んで、考えたこと

yoshim32さんが、「遠隔複写サービスについて」という記事を書いています。*1

「コピーしたところで、自分が見たい内容じゃなかったら困るから、現物を読んでからコピーするかどうかを決めたい。みんなそういうもんでしょう」と言われて、かなりぎくっとした。

おそらく、私もyoshim32さんが対応した利用者さんと同じく、自分が見たい内容じゃなかったら困るから、現物を読んでからコピーするかどうかを決めたい派です。でも、これは、もしかしたら都内に住んでいて、国会図書館東京本館も都立中央図書館も、時間を作りさえすれば利用できる環境にあるからかもしれません。

自分は、自分が調べたいことがあって文献を集めるときには、直接見に行くコストと複写を取り寄せるのにかかるコストを引き合いにしたら、圧倒的に複写を取り寄せるコストの方が低いし、とにかく複写を取り寄せます。

これについても、おそらくどこに住んでいるかにもよるかもしれません。国会図書館に行ける人だったら、行って複写物を手に入れた方が早い場合もあります。ただし、国会図書館に行ったとしても、資料請求、内容の確認、複写申込み等の手続き等で、複写物を入手するまでには時間がかかるので、時間に余裕がないとかなり厳しいかも。
以前、国会図書館東京本館、都立図書館、さらには職場の近くの図書館と自宅のそばの図書館などを使い分けている、図書館のヘビーユーザーとカウンターで応対したことがあります。その方曰く、「国会図書館は出納やコピーが申し込んでも時間がかかるから、都立中央図書館に欲しい資料があれば、都立を利用する。国会図書館にしかなければ、国会に行く。」と言っていました。*2
カウンターや電話で資料の有無を聞かれた場合、まずは自館のOPACを検索→自館になければ、NDL-OPACを検索して、必要に応じて国会図書館の利用案内をする→ただし、貸出希望の場合は、国会図書館と都立図書館は個人貸出をしないので*3、横断検索*4で、質問者の利用できそうな都内の図書館の所蔵状況を調査する*5、ということをしていました。他館の利用を案内した方々が、その後、どういう行動をとったかは不明ですが、カウンターで「これから国会図書館へ行きます!」とう方はいました。
日比谷図書館が今月から休館しています。また、「東京マガジンバンク」*6の開設で、都立中央図書館が所蔵していた雑誌の中から約6,900タイトルが多摩図書館に移管するので*7、図書館利用者の動きが変わってきているかもしれません。
結論としては、国会図書館の遠隔複写サービスが始まって、以前よりも複写物の入手がしやすくなったとはいえ、首都圏とそれ以外の地域ではやはり格差があるのではないかと思った次第です。(なんか、まとまりがないですね・・・。)

*1:http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20090330/1238391634

*2:こんな方、結構いました。

*3:日比谷図書館が休館したので、都立図書館は現在個人貸出をしていません。

*4:東京都公立図書館横断検索 http://metro.tokyo.opac.jp/

*5:都内通勤者も少なくなかったので、埼玉県、千葉県、神奈川県の検索をすることもありました。

*6:今年の5月から都立多摩図書館でサービス開始予定

*7:多摩図書館「東京マガジンバンク」開設に伴う中央図書館所蔵雑誌の移管と今後の利用方法について http://www.library.metro.tokyo.jp/15/15170.html