慶應義塾大学三田メディアセンター

先週、業務で、慶應義塾大学三田メディアセンターの見学してきました。
主に、慶應義塾図書館*1における電子ジャーナルのリモートアクセスについてのお話を伺ったあと、館内を見学させてもらいました。

以下は、個人的に気になったことなどのメモと感想です。
Googleブックプロジェクト
5月から日本国内のスキャンセンターで実施している。和漢書約12万冊が対象。著作権の関係上、没後50年を確認できたものを公開。もし、日本のほかの図書館がやるとすれば、慶應が持っていないような特殊コレクションを持つところになるか?
(いずれにしても、今後は全文検索が求められる、ということですね。国会図書館の動向も気になりますが。)
・DBナビ
100を超えるDBを提供しており、分野別、資料タイプからの絞込みが可能。使って欲しいDBには、「おすすめ」のマ−キング、をしている。同時アクセス数も一覧に表示。トライアルDBも搭載している。
(このあたりの、DBの案内表示は参考にしたいと思いました。)
・Keio.jp(ID、PWによる認証による、学内のサービス)
慶應関係の全ての情報が入手できる。DBへのアクセス、図書館の利用状況の照会(貸出、予約、複写申込など)はここから行う。非常勤講師、卒業生などから利用できる範囲の拡大要望があるが、運用上難しい。公共図書館等の利用を案内している。


電子ジャーナルについては、アクセスの関係上、公共図書館では館内での利用に限定されるのではないかと思います。ただし、自館OPACと例えばNDL-OPACとか、GeNiiとかと一緒に検索できれるようになれば便利だと思いますし、電子ジャーナルについても横断的に検索できれば便利だと思います。現在は、それぞれの入口から利用画面に入る設定です。ただし、公共図書館は利用者が幅広いので、どう検索画面を見せて展開させていくか、自館の所蔵情報と他館の情報をどう区別して見せるかなど、クリアしなくてはいけない課題もあるかと思います。
大学図書館で行っている「My Library」的機能や機関リポジトリ、リンクリゾルバといったサービスは、これからは公共図書館でも取り入れていくべきでは、と個人的には思っているのですが。(あくまでも、個人的な希望です。)


また、図書館としての課題もお話してくださいましたが、大学図書館公共図書館で、置かれている状況が違うのですが、同じような問題もあるようです。
・蔵書が多いことがメリットではあるが、よく使ってもらうための環境整備が求められている。三田キャンパスの中では、資料が図書館、旧館、南館に分かれて置かれている。また、三田では遡及入力が終わっていないため、OPACでヒットしない資料をあきらめる利用者がいる。
・職員の問題。職員と委託職員・派遣職員が一緒に働いている。毎年、継続して新採が入るわけではない。ノウハウがうまく継承できない等、人材育成の問題がある。
・来年4月にシステム入替の予定。図書館パッケージを導入するが、パッケージに合わせる業務がある一方、パッケージにはないが図書館としてどうしても必要なものはカスタマイズせざるを得ない。利用者データの移行、図書館利用のガイダンスなどの課題がある。
OPACについて。OPACをファインディングリスト*2としてではなく、大学図書館ではOPACを使いながら情報を探すというDB的な使い方をしたい。


1階の入り口すぐにあるオープンエリアのパソコンコーナーがあって、パソコンを自由に利用できます*3。見学した日も、ここは学生さんたちで大賑わいで、すべてのパソコンが利用中でした。現在の学生生活では、パソコンは必須なのですね。自分が学生の頃とは隔世の感がある・・・。


見学の最後に、重要文化財にもなっている旧館の1階入り口付近見せてもらいました。外はとても暑かったのですが、中はひんやりしていて、古い建物の独特の香りが。ステンドグラスもすてきでした。


      

*1:http://www.mita.lib.keio.ac.jp/

*2:OPACの検索で、資料があるかどうかがわかる。公共図書館はこちら?

*3:文書作成OK、インターネット利用OKだったと思います。