山川静夫『歌舞伎の愉しみ方』(岩波新書)

歌舞伎の愉しみ方 (岩波新書)

歌舞伎の愉しみ方 (岩波新書)

この本の帯に、

「約束事」がわかればもっと面白い!

とありますが、まさにそのとおり!!*1
歌舞伎はほぼ毎月観ていますが、確かに歌舞伎独特の約束事の意味がわかれば、舞台はもっと愉しむことができると思います。
あとがき(p.201)に、

歌舞伎の魅力のすべてを一冊に盛り込むことは不可能で、ぬけ落ちたことはいっぱいあります。でも、知識はあとからついてきます。理屈も無駄です。なによりも自分自身の感覚の優先させ、自分なりの愉しみ方を見つけることです。

と書いていますが、愉しみ方の1つとして、この本の第5章では、「ひいき役者をつくること」を紹介し、

役者の成長とともに観客のあなたが進化すること、これが「歌舞伎の愉しみ方」の結論です。

と結んでいます。
そういえば、7月の歌舞伎座公演では、勘太郎の姿・口跡とも、いつの間にか父親そっくりになっていたことにびっくりしました。
先月の歌舞伎座夜の部は、1階席で愉しみました。演目と役者の組み合わせで、どうしても近くでじっくり観たい、という時は、がんばって(?)1階席をとります。先月の場合は、がんばっている自分自身への誕生日プレゼント、ということにしましたが。
若手中心の「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわのかがみ)」は、義太夫の雰囲気が足りなくてやや物足りない気がしましたが、団七役の海老蔵のところどころの見得は、なかなか良かったと思います。続く、「天守物語」は幻想的な舞台とセリフを楽しみました。先月は、昼夜とも、カーテンコールがありました。

*1:Amazonの紹介は表紙のみで、帯はないのですが。