夏休みに読んだ歌舞伎本

夏休み中に読もうと思って、東京から持って行った歌舞伎関係の本は2冊。

1冊目は、山川静夫著『私の出会えた名優たち』。

私の出会えた名優たち

私の出会えた名優たち

残念ながら表紙の画像はありませんが、著者が装丁・装画を担当しています。
実はこの本、銀座の教文館2階の「歌舞伎コーナー」*1で見つけて購入したものの、ずっと「積読」状態でした。
この本は、著者が出会った9人の名優たち−七代目尾上梅幸、十三代目片岡仁左衛門、六代目中村歌右衛門、十七代目中村勘三郎、二代目中村鴈二郎、長谷川一夫、二代目尾上松緑、八代目松本幸四郎(初代白鴎)、十一代目市川團十郎−のインタビューの一部をまとめたものとエッセイで構成されています(ただし、十一代目市川團十郎はエッセイのみ)。私が舞台を観たのは、9人の内、七代目尾上梅幸、十三代目片岡仁左衛門、六代目中村歌右衛門の3人のみです。インタビューの頃の全盛期のことは知りません。でも、インタビュー記事を読んでいて、それぞれの役者の歌舞伎に対する熱い思いが良く伝わってきます。それらが、現在活躍している子や孫たちが受け継いでいるのだなあ、としみじみ感じた次第です。歌舞伎に観る楽しみの1つが、役者の成長を見ることだと思っています。

2冊目は、松井今朝子著『非道、行ずべからず』(集英社文庫)。

こちらは、再読。十一代目中村勘三郎太夫元の中村座を舞台にした時代ミステリー小説です。中村座の火事と殺人事件に、歌舞伎俳優の名跡継承問題がからんでいて、江戸期の歌舞伎のことを知ることができます。おそらく、歌舞伎好きの人の方がより楽しめる小説だと思います。

*1:歌舞伎関係の書籍やグッズが置いてあります。歌舞伎座が近いこともあって設けられたと思うのですが、教文館が、私の好きなリアル書店の1つである理由が、この「歌舞伎コーナー」の存在かもしれません。ちなみに、隣には銀座関係の本をまとめたコーナーもあります。