レファ協参加館向け企画「教えて!定番事例」

今月と来月、レファ協*1では、参加館向け企画「教えて!定番事例」を行っています。
  参加館向け企画「教えて!定番事例」  http://crd.ndl.go.jp/jp/library/teiban_2009.html
「“定番事例”って何?」って声が聞こえそうですが、企画の案内サイトでは、以下のようにあります。

この企画では定番事例、すなわち基本的なレファレンス・ツールやインターネット情報源を用いて即答できる事例や、それぞれの図書館で頻繁に聞かれ、回答の道筋が定まっている事例の登録の促進を図ります。

各図書館の定番事例が登録されることで、新たにレファレンスを担当する方はレファレンスの基礎知識を、一般の利用者は調査の基本的な手がかりを得られるようになります。また、当事業にはさまざまな規模や館種、地域の図書館が参加しており、定番事例も各参加館ごとに大きく異なると考えられます。

定番事例が集まることで素晴らしい情報源となりますが、すぐ回答できた事例やいつも聞かれる質問は、かえって登録の対象となりにくいものです。この機会にみなさまの定番事例をご登録下さい!また、同じ質問でも回答は参加館によってさまざまです。他館と同じ事例・類似事例も、どんどんご登録ください。

定番事例の例は、案内用のチラシをご覧ください。*2 チラシの1枚目には、ウワサの(?)「れはっち」も載っています(笑)。
実際に、レファ協の事例を、キーワード「定番事例」で検索してみるのも良いかもしれませんね。*3
レファレンスの現場にいた時、レファ協を検索しての不満は、「よくある質問が登録されていない。」ということでした。現在は、その頃よりも登録事例は増えていますが、やはり、レファレンスの現場でよく聞かれるような事例の登録はまだまだ少ないように思います。「こんな事例を登録するのはちょっと…」というためらいがあるかもしれませんが、おそらく一番の理由は、レファレンスの記録残っていない(=件数しか記録されていない)ことではないかと思うのです。
レファレンス現場の新人の頃、利用者さんからの質問に対して、さっと資料を探し出しきて回答をしていた先輩職員の姿を見て、「いつかはあんな風になりたい」と思いました。その頃は、よくある質問は「質問記録票」という目録カード大のカードに記録されていました。また、過去の係内研修の記録等も紙で残されていました。もちろんOJTもありましたが、そのような紙媒体の手作りのツールや資料を読んで、レファレンスを勉強しました。ベテラン職員にとっては記録するまでもないような事例であっても、新人職員にとってはその記録を読むことでレファレンスについて学ぶことができます。以前、若手の職員から、レファレンスの記録を残すことで、ベテラン職員から「こういう調べ方もあるのでは?」などのアドバイスをもらえることを期待しているとの声を聞いたことがあります。レファレンスの現場は、毎日慌ただしくて、レファレンスの記録を記録を残す余裕なんてない、という声を聞きますが、レファレンスはぜひ記録を残して欲しいと思います。レファレンスの記録を残すことは、レファレンスのOJTになります。
それと、都道府県立図書館では、区市町村立図書館等を対象としたレファレンス研修を行っていると思いますが、研修で使った事例をレファ協に登録してみてはいかがでしょうか。登録するのはめんどうかもしれませんが、登録することで過去の研修事例を検索することができるようになったり、他館の似たような事例を参照できるようになります。研修テキストは、図書館向けサイトで公開されていると思いますが、レファ協に登録して全国公開しても良いのではないかと思うのですが、いかがでしょう?
たくさんの定番事例が登録されて、レファ協が更に充実されることを期待しています。

*1:レファレンス協同データベース  http://crd.ndl.go.jp/jp/public/index.html

*2:http://crd.ndl.go.jp/jp/library/documents/teiban_2009.pdf

*3:記事を書く前に、管理者IDで入ってレファ協を検索してみたら、300件ほどヒットしました。