ARGトーク「この先にあるブック・ビジネスのかたち」に参加しました

昨日、丸善丸の内本店内・日経セミナールームで行われた、ARGトーク「この先にあるブック・ビジネスのかたち−持続可能な『エコシステム』の構築のために」に参加しました。
このイベントについては、id:min2-flyさんの詳しいレポートがありますし、Ustream配信やTogetterのまとめもあるようなので、詳しくはそちらを参照していただくことにして…。
「インプットしたものは、アウプットしないと意味がない」らしいので、図書館に関係ありそうと思ってひっかかった箇所を中心に、整理してみます。まとめ方は発言順ではなく(発言者の名前の省略させていただきました)、整理したことで発言の内容とニュアンスが変わっているかもしれません。実際のところ、図書館系の話は、主にARG・岡本さん+長尾国会図書館長くらいだったと思いますが。*1
電子書籍の動きはあるけれども、これからどうなるのかは正直わからない。今までの紙の本を、そっくり電子書籍に置き換えるということではない。
電子書籍の出現によって、本の読み方が変わったのではないか。つまり、孤独な読書から、同じ本を読んだ者同士で感想などを語るというような、本を通したコミュニティーの形成。本の感想を共有することで、新しい発見がある。
・静止画+文字の本も、電子化することで検索できるようになるので、意義がある。
・コンテンツについても、「データとして残っていれば良い(検索できれば良い)」、「物として所有したい」という2つの要求に出版社は応えていくべきではないか。出版社にしかできないこともあるはず。*2
・コンテンツに付加価値を付けていくことが必要か。出版社(書店)と図書館の連携により、より広範な読書体験の提供方法も考えられるか。*3
・長尾館長によると、「国会図書館は、過去に蓄積した資料を含めて精力的に資料の電子化を進めている」とのこと。*4
・優良な情報を探すためのシステムがいずれはできると思うが、すでに、ハブとなる人の薦める情報や本を選ぶ(価値を見出す)という情報の探し方はしている。*5
・図書館は、現在あるものをうまくバージョンアップしていく必要がある。バージョンアップの方法としては、微修正(ちょっとずつ良くしていく)の場合と、大きく変える(全く別の方向へ舵をとる)場合があるか。
図書館としても電子書籍の動きは無視することができないし、「本はこれからどうなる?」、「図書館はどうしたらいいのか?」を考えるためのヒントをもらえたら、と思って参加申込みをしました。ヒントと一緒に、課題ももらったような気もしますが、参加して良かったと思っています。それと、電子書籍については、この先、どう動いていくか全く予想もつかないのですが、動向は注視していく必要はありそうです。
それにしても、会場のipad所有率はとても高くて、私の周りにもipadを使いながら参加されている方が数人いました。私自身は、こちらも、もう少し様子をみてからと思っています。

*1:図書館系の参加者はどのくらい?

*2:そうなると、物の所蔵場所としての図書館は必要?

*3:岡本さんは、貸出履歴によるレコメンドサービスを例としてあげていましたが、OPACから書籍サイトのリンクや、図書館と書店が同一施設にあって相互に補完しあうなど、いろいろな方法があるかと思います。ただし、実現は難しそうなのですが。

*4:公共図書館でも資料の電子化は必要であり、特に、各自治体に関する地域資料・行政資料や各図書館が持つ特別コレクションの電子化の優先度が高いということでしょうか。

*5:図書館や書店の本の紹介も、そんなハブの1つになっているでしょうか。