最近読んだ本、読んでいる本

先週、博報堂DYグループエンゲージメント研究会著『「自分ごと」だと人は動く』(ダイヤモンド社)を図書館から借りてきたことは書きましたが*1、情報とのつきあい方、特に情報発信ということで考えさせる内容でした。

情報があふれる現在は「生活者主導社会」で、生活者個人が「情報拒否する力(スルー)」と「情報を発信する力(シェア)」を生活者個人が持っている。送られてきた情報が、自分と関係があって有益であると認識されなければ、つまり「自分ごと」であると認識されなければ、情報は「スルー」される。情報が「スルー」されないためには、参加意識を持たせる余地が必要ではないか。

…そんな指摘に、自分とも重ね合わせて、「なるほど!」と思った点も多かったです。
「スルーする」「シェアする」という考え方が面白かったので、「スルーとシェアの技術」(p.103)の図を参考に、メモしておきます。もしかしたら、私自身が意識せずに、「スルー」と「シェア」という行動をとっているかもしれません。

「スルー」する技術=情報を拒否する力
 1 気づかない
  ・存在しているが無視する。
  ・いるけど、いない。(=いても、気づかないふり?)
  ・見えているが、見ない。
  ・聞き流す。
 2 見切る
  ・即座に不要と判断。
  ・一度した判断を覆さない。
  ・即座に不要と判断して、スピーディに拒絶する。
 3 放っておく
  ・アクセスできるようにしてとっておく。
  ・後で検索できるようにしておく。

「シェア」する技術=自分の興味や関心につながる情報を発信し、共有する
 1 おく
  ・不特定多数の他者の反応を期待して、情報を揚げる。
  ・自分の関心ごとをキッカケとして提示する。
 2 コラボする
  ・情報を共有する。
  ・皆で、共にひとつのコト、モノをつくる。


そして、

そのブランドや企業でないと不可能なサービスができるかということがマーケティング上の価値ではないかという仮説です。(p.212〜213)

に、マーケティングの考え方や、他の関係機関や利用者さんとのコラボレーションという考え方は、今後の図書館運営には必要だという思いが強くなりました。
また、情報発信についても、やればよいということではなく(やらないよりは、やった方がよいのですが)、情報の受け手の立場に立って効果的な情報発信をしていなければちゃんと受け取ってもらえず、自己満足で終わってしまう可能性があります。



現在は話題の本、岡本真、仲俣暁生編著『ブックビジネス2.0』(実業之日本社)を読んでいます。

ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

ブックビジネス2.0 - ウェブ時代の新しい本の生態系

まだ読んでいる途中なのですが、これからの本について、それぞれの執筆者の立場で書かれていて、示唆を与えてくれます。図書館関係者は読んでおいた方が良い本だと思います。周りにも、薦めています。