『池上彰の新聞活用術』

池上彰の新聞活用術

池上彰の新聞活用術

この本は、朝日新聞に連載されていた「池上彰の新聞ななめ読み」をまとめたものです。
新聞記事には、

  • 決められた紙面の中で、簡潔に分かりやすく伝える工夫
  • 忙しい人たちのために、見出しでパッと全体像をつかむ工夫
  • 文字だけでなく写真でも、記事内容を説明する工夫

などといった工夫がされているということで、著者としての新聞を読むコツが、各コラムの最後に「池上チェック!」としてまとめられています。

 同じ調査元の数字発表なのに、正反対の解釈がされることはよくあること。テレビのニュース番組も同様です。数字を鵜呑みにせず、新聞各紙の読み比べや数字に隠された意味や意図を読みとる習慣をつけましょう。(p.57)

 情報源は同じなのに、各新聞で異なる記事になっている。数字や政治のニュース以外でも、新聞の読み比べで意外な発見があります。…(p.131)

情報収集する際に、一つの情報からではなく、新聞(それも何紙か)、雑誌、本、ウェブサイトなどなど、複数の情報を読み比べる習慣をつけましょう。わかったつもりでいたけれど、他の記事を読んだら理解できた!なんてことも。(p.179)


新聞は、ビジネスや勉強に必要な情報を得ることができるだけではなく、書く力、読む力、分析する力、表現する力、数字を読む力などの様々なスキルを磨く手助けになる格好のテキストであるということから、「(紙の)新聞を読むこと」を薦めています。同じニュースでも新聞によって違うことを実際の記事を紹介しながら比較したり、それぞれの記事の良い点・悪い点などを具体的な記事の例を紹介しながら説明しています。
私自身の新聞の読み方が変わったかどうかは「?」なのですが、この本を読むと、翌日から、新聞の読み方が変わるかもしれません。ネットのニュースにはない、紙の新聞でこそ得られる情報もあるので、紙の新聞をもっと読むようにしようと思いました。紙の新聞も読んでいますが、ついさぼりがちなので…。
それから、この本は新聞を題材として取り上げて説明しているけれども、情報の読み方・使いこなし方のコツを説明している“情報リテラシー指南”の本のように思いました。