図書館ができる被災地支援について考えてみました

今回の地震の被災地への図書館の支援の動きについてがいろいろ始まっています。私も、できる範囲で協力をしていきたいと思っています。
公共図書館の取り組みとしては、ブックリストの作成、一部図書館でのEメールレファレンス受付の拡大のほか、昨日の新聞記事にあった、図書館の蔵書の一部をFAXやメールで送信する*1などがあります。一方、出版社でも、電子書籍の無償公開による動きがあります。*2
図書館による被災地支援はまだ始まったばかりなのです。どのくらい被災地の役に立つのかわかりません。
また、被災地での図書館活動がどの程度だったか、生活に根付いていたかもわかりませんが、東北地方は、図書館の後進地域だと思います。県庁所在地や市部はともかく、町村部(合併前の旧町村を含む)は、公共図書館はあるけれども、自治体内に1つある程度です。車社会とはいえ、図書館を利用していない住民が多いのが現状ではないでしょうか。図書館と同様に、近くに書店もなかったりします。秋田の実家では、合併前の旧町に図書館が1つで、実家からは車で10分くらいかかります。これでも、近い方だと思います。書店は、旧町内にはなかったと思います。インターネット環境も、遅れています。
資料の提供で、被災地の方々を支援しようという動きにはもちろん賛同しますが、東京と同じ目線で考えるのは、危険かもしれません。
まずは、本や雑誌といった資料が自分たちの生活に役立つことを知ってもらうことが先かもしれないと思ったりしています。そして、資料の提供の窓口として、図書館が重要な役割を果たすことを、できるだけ多くの人に知ってもらえれば。少しずつ、復興が始まると思いますが、復興にも役立つことを知ってもらえれば、インフラとしての図書館が早い時期に整備されるかもしれません。(個人的には、図書館と書店の複合施設も良いのでは、と思ったりもしていますが。) これらの取り組みは、被災地ではなかった地域の住民にも、「図書館が自分たちの生活に役立つ施設である」ということを知らせることにもなると思います。
いずれにしても、被災地の支援は長期の取り組みになりそうです。館種を越えて、できるだけ多くの図書館と図書館に働く職員が協力して、それぞれの館・職員ができることから取り組んでいくのが良いと思います。被災地からの要望を受付けするコールセンターのようなものができて、内容に応じて協力館にふっていく仕組みができれば良いかもしれません。
ところで、日本図書館協会は動きだしましたが、地域の課題解決支援サービスに取り組む「図書館海援隊*3の動きはあるのでしょうか? 被災地の復興支援は、現在の日本の最重要課題の1つだと思うのですが。
いろいろ考えていたら、非常にまとまりのない文章になってしまいました…。

*1:金曜日の夕方、この取り組みの動きを耳にしていましたが、著作権の関係で難しいのでは、と思っていました。

*2:2011/03/27付 日本経済新聞 読書欄「活字の海で」 電子書籍で被災地支援−無償公開の動き活発に

*3:http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/kaientai/1300123.htm