歌舞伎の世代交代を考えた1日

新橋演舞場の「芸術祭十月花形歌舞伎」に、夜の部、昼の部の順で行ってきました。
   芸術祭十月花形歌舞伎(歌舞伎美人)   http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2011/10/post_37.html


今月は、澤瀉屋を中心とした、若手主体の舞台です。
話題の舞台は、夜の部の「通し狂言 當世流小栗判官(とうりゅうおぐりはんがん)」ではないかと思います。「猿之助四十八撰」の1つを、来年、猿之助を襲名する市川亀治郎が、伯父猿之助が演じてきた判官、浪七、お駒の3役を初役で勤めます。最後の天馬の宙乗りを含めて、見どころはたくさんあるのですが…。亀治郎は教わったとおりに勤めているのですが、初役のせいか、亀治郎らしさがないというか…。見終わって、やや物足りない感じがしました。
私自身が、今月、一番面白かった舞台は、昼の部の「義賢最期(よしかたさいご)」です。若手中心の義太夫物で、見る前は不安があったものの、とても見ごたえのある舞台でした。この後の、「実盛物語(さねもりものがたり)」へのつながりが、よくわかります。木曽義賢役の片岡愛之助が、良く勤めています。立ち回りも見ごたえがありました。
今日は、観劇中に地震があって、びっくりしました。結構、揺れは長かったような? 周りの人たちも、驚いて、少しざわつきがあったのですが、舞台が中断することはありませんでした。


ところで、今朝の訃報には、びっくりしました。

  歌舞伎の人間国宝中村芝翫さん死去asahi.com
     http://www.asahi.com/showbiz/stage/kabuki/TKY201110090528.html


9月公演は、初日のみ出演、その後、体調不良で休んでいたことは知っていましたが…。
中村芝翫の思い出の舞台はいろいろありますが、「野崎村」のお光を一番先に思い出しました。その舞台は、後で調べたところ、2005年2月の歌舞伎座夜の部で、配役は、お光:中村芝翫、お染:中村雀右衛門、久松:中村雁治郎(坂田藤十郎)、久作:中村富十郎、お常:澤村田之助で、「400歳の野崎村」とも言われて話題となった舞台でした。もちろん、踊りも良かったです。
来年には、孫・中村勘太郎勘九郎襲名が控えていましたし、平成25年春の新歌舞伎座の開場にも立ち会いたかったのではないでしょうか。
ご冥福をお祈りいたします。


福家族―神谷町物語

福家族―神谷町物語

芝翫芸模様

芝翫芸模様

 
そして、気になるのは、成駒屋の名跡がどうなるか。このあたりは、明日の夜に参加予定のトークショーでも話題になるのではないかと思います。