「吉例顔見世大歌舞伎」(夜の部)に行ってきました

新橋演舞場の「吉例顔見世大歌舞伎」(夜の部)に行ってきました。
今月は、七世尾上梅幸十七回忌、二世尾上松緑二十三回忌追善興行ということで、お二人にちなんだ演目を菊五郎劇団が上演します。私が歌舞伎を見はじめたのは社会人になってからなので、尾上梅幸(七世)の舞台は見ていますが、尾上松緑(二世)の舞台は見ていません。
演目だけ見ると、おなじみのものばかりなので、最初はあまり期待はしていなかったのですが、見終わってみると、見ごたえのある舞台でした。
外郎売」の劇中で、尾上松緑(四世)の追善口上の中で、今年は菊五郎劇団を支えた(尾上)松助さんの七回忌でもあることを述べていました。後で「歌舞伎on the web」の歌舞伎俳優名鑑で調べてみたところ、尾上松助(六世)は平成17(2005)年12月26日に亡くなっています。菊五郎劇団の脇を支える役者だったと、思い出しました。個人的には、助六の通人役も面白かったです。「外郎売」では、尾上松助の息子の尾上松也が曽我十郎役で出演中です。
京鹿子娘道成寺」は、尾上菊之助が一人で踊る舞台を見るのは初めてです。今月は、道行から上演されます。菊之助の花子はきれいで、踊りも良かったと思います。今回は、花子の着物にも注目して見ていたのですが、着物だけでなく帯も引き抜きがあったことを再確認。それから、手踊りの時の着物−青紫(?)の地に、桜の花で麻の葉の文様描いた着物−は初めて見た着物ですが、なかなか似合っていました。最後の鐘入りの時は、鈴太鼓の時の着物のままでした。
「髪結新三」も、新三役の菊五郎は何度も手がけていて安定感がある上に、周りの役者も揃っていて、面白かったです。注目は、新三の菊五郎と勝奴の菊之助、忠七の時蔵とお熊の梅枝の二組の親子競演? 終演後、親から子に、たくさんの“だめだし”が出るのだろうか、と思いながら見ていました。前の「道成寺」で美しい女を演じた菊之助が、「髪結新三」では、勝奴でかっこいい男になっています。現在は女形の役が多い菊之助は、将来は立役と女形を兼ねる役者になるのだと、改めて思いました。どの程度の兼ねる役者になるかは不明ですが。
今月の充実した舞台を見て、菊五郎劇団の中で、芸が受け継がれていることが良くわかりました。