『サボる時間術』

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)

サボる時間術 (日経プレミアシリーズ)


この本、理央周著『サボる時間術』(日経プレミアシリーズ)は、タイトルにつられて手にしました。その時、自分がサボりたかったのかどうかは、忘れました…。
時間術(=時間の使い方)についての本は、自分の時間の使い方を見直すヒントを得るために、読むことが多いです。

時間をうまく使って業務効率を上げていくことは、手段であって目的ではない。仕事をする上で本当に重要なのは、成果を出すことなので、結果を出せる人こそが仕事の達人となる。(p.7)

と序章で著者が述べているとおり、この本のテーマは「限られた時間でいかに成果をあげるか」がこの本のテーマです。
本書では、ビジネスパーソンには、あらかじめ設定された範囲内で「こなす仕事」と、無から有を作り出す「創造する仕事」があり、

マニュアルに沿って時間効率を上げ、こなしていくことも重要だが、付加価値を創造することが本来最も重要で評価される仕事になる。

としています。そして、創造する仕事のための「まとまり時間=サボる時間」を確保することが重要であるとし、「まとまり時間」を確保するためにはどうするかという著者のノウハウを紹介しています。ただ、組織で働いていると、私も含めて、なかなか予定通りにいかないことも多い、という方が多いのではないでしょうか。著者の言う「サボる時間」の確保が必要なことはわかっても、実践するのは難しいというのが現状だと思います。

本書では、やらなくてはいけない仕事や作業(=こなす仕事)をできる限り効率化する方法として、以下のステップが紹介されています。(p.52)

1 まずは大事なこと=価値を生み出せる仕事は何かをいつも考えておく
2 そのための時間を確保する
3 阻害要因・問題を発見する−やらなければならない時間を見つけ出す
4 問題をつぶす−効率的な手法を考え出す
5 習慣化する

ただし、「こなす仕事」のスケジュールを詰め込みすぎると、もっとムダな手持ち時間が発生してしまうので、効率化も適度に、ということになるようようです。
限られた時間をどう使うか、何を優先させるかは、人によって異なりますし、時間の使い方も人によって様々です。時間が有効に使われているかどうかを確認するために自分のスケジュールを俯瞰してみることは、ルーチンワークではない場合にどこまで有効かどうかはわかりませんが、自分の時間の使い方のクセを把握する方法になると思いました。

がむしゃらに働けば結果が出せた時代は残念ながら終わってしまった。
成果を出せる「創造する仕事」をするには、深い専門知識や社歴の長さなどももちろん重要だが、業務とは別の幅広い知識や見識、柔軟で臨機応変な姿勢、世の中のトレンドに対する敏感さが、「仕事の質」のレベルを上げるためには絶対に必要だ。ビジネス全般がソフト化している現代では、この傾向は今後ますます強まっていくだろう。
これらの素養を身につけるには、会社の中から広く外に出て、自分とは異なる価値観に触れたり、芸術や文化など仕事とは一見関係ないことを体験したりすることが必要なのだと思う。だから業務は効率的にしなければいけないのだ。(p.185)

という著者の意見には、賛同します。