六代目中村勘九郎襲名披露公演

新橋演舞場の「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露公演 二月大歌舞伎」に行ってきました。
襲名披露狂言は、昼の部が「土蜘」、夜の部が「鏡獅子」で、昼、夜とも舞踊なのは珍しいのではないかと思います。新勘九郎は、もともと踊りのうまい人なのですが、今回は、襲名狂言ということで、いつも以上に丁寧に、そして体全体を使って、きっちりと踊っていました。
「土蜘」では、間狂言の番卒に、中村吉右衛門片岡仁左衛門中村勘三郎が出ています。また、「鏡獅子」では、弟の七之助が後見を勤めていました。共演者も、みんなで新勘九郎を盛り上げようという感じがしましたし、客席も、温かく見守っている感じがしました。
夜の部の口上では、昨年亡くなった、新勘九郎の祖父・中村芝翫がこの襲名を楽しみしていたとかの話が出たりで、聞いていて、しんみりしてしまいました。私が観た日は、片岡仁左衛門が、「鏡獅子」に老女役で出ている中村小山三の名前を忘れたり、勘九郎勘三郎の名前が間違えたりで、客席に向かって謝るというハプニングに客席が沸くということもありましたが。
勘九郎は、襲名で、役者としてひとまわり大きくなったような感じがします。今後、兼ねる役者として、父・中村勘三郎が手がけた役を演じることもあるでしょうし、今回の「土蜘」のような、父親が演じていない役を演じることもあるでしょう。これから、どんな「六代目・中村勘九郎」を見せてくれるか、とても楽しみです。