五月花形歌舞伎@新橋演舞場

新橋演舞場の「五月花形歌舞伎」に行ってきました。
相変わらず、仕事の方は大変な状態ではありますが、「楽しみがないと、乗り切れない。」というわけで、スケジュールを調整しながら歌舞伎観劇は続けています。今月は、スケジュールの都合上、月の前半に観劇しました。
先月の「通し狂言仮名手本忠臣蔵」と同様、今月も若手中心の舞台です。義太夫物など、若手では少々物足りない部分もありますが、それぞれが一生懸命取り組んでいるのが見ていてよくわかります。


個人的に、今月、一番見ごたえがあったのは、昼の部の「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」。片岡愛之助の河内屋与兵衛、叔父の片岡仁左衛門にはまだ及ばないものの、なかなか良かったのではないかと思います。ところどころが、仁左衛門そっくり。お吉の中村福助、母おさわの片岡秀太郎、河内屋徳兵衛の中村歌六など、周りも揃っていました。
終盤の、油にまみれながら与兵衛がお吉を殺す場面は、本当は恐ろしいはずなのに、歌舞伎らしい様式美で、たっぷり見せてくれます。


夜の部は「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」で、平成中村座とかけもちしている市川染五郎中村七之助が奮闘。市川染五郎は、先月の大星由良助よりも、今月の源為朝の方が、ニンに合っていると思います。
スーパー歌舞伎ほとではないのですが、舞台装置や演出が、かなり凝った大掛かりなものでした。*1
  

*1:怪魚の秘密――『椿説弓張月』小道具の工夫 http://www.kabuki-bito.jp/news/2012/05/post_606.html