図書館総合展のフォーラム「指定管理者制度の最前線」の感想など

第14回図書館総合展」2日目は、大人気(だったらしい)フォーラム「指定管理者制度の最前線−地方分権時代における図書館の可能性−」に参加しました。
フォーラムのレポート記事は総合展のホームページにありますし、Togetterのまとめもあります。参加した方それぞれが、いろいろと感想をもたれたのではないかと思います。私自身も、行政の人、民間企業の人、図書館学の研究者から公立図書館がどのように見ているのかを知る良い機会となりました。
当日の自分のメモと、ネット上の記事を読んでの感想のようなものを備忘録として書き留めておきます。(あくまでも、個人的な感想です。まとまりもありません。)

  • 公立図書館の指定管理者制度の導入について
    • 公立図書館で指定管理者制度を導入する図書館が増えているとのことだったが、割合としては全体の約10%。社会教育施設全体では、指定感謝制度の導入が約20%なので、それに比べれば、まだ低い状況にある。つまり、今後、もっと増える可能性があるか。
  • 公共図書館の利用者について
    • 樋渡市長は、今後の武雄市の図書館のユーザーとして増やしたい層を、プレミアムエイジ(60代以上の元気な人たち)と10代・20代の若者としていたが、60代以上の人たちは、すでに公共図書館のヘビーユーザーではないのか? 武雄市ではどうかは不明だが、都内の公共図書館では、この年代の人たちは図書館をよく利用していると思う。
    • フォーラムでは、何度も「いろいろな図書館があってもいい」というようなことを繰り返していた。図書館ユーザーとして想定する層も、それぞれの図書館の立地などで違ってくるのかもしれない。
    • 個人的には、ビジネスマンなど、仕事をしている人にもっと公共図書館を使って欲しいと思っている。もちろん、学生さんも。
  • 図書館という空間について
    • 公共図書館も空間が大事なのか…。本のある、居心地のよい空間づくり?
    • 人との出会いの場。公共図書館でも、大学図書館のラーニングコモンズのようなスペースが求められている?
    • 図書館があることで、その町に住みたいと思う人がいることは事実。図書館が近くにあることを売りにしている不動産広告はよく見かける。
  • 武雄市21進分類法について
    • すべての本を開架にして、武雄市21進分類法で見せるという方法は面白いかもしれない。
    • 個人的には、「武雄市」という分類があっても良かったと思う。「歴史・郷土」という分類があるが、歴史だけではなく、行政、福祉・医療、生活、教育など、武雄市のくらしに関わる資料も一緒にまとめて、ここのコーナーに来れば、武雄市のことがすべてわかる、というイメージ?
    • 樋渡市長はNDCを全面否定していたが、司書にとっては、NDCはわかりやすいと思う。ただ、新しい分野に関することなど、NDCにあてはめにくい本もあることは事実。
    • 武雄市21進分類法でも、うまくあてはまらない本もありそう。例えば、オリンピックに関する本は? 図書館に関する本は「社会・教育」? 
    • 個人的には、キーワード検索をしてから、NDCで分野を絞り込むということも多いので、検索キーとして、NDCがないと不便かも?
  • 司書の仕事とレファレンスについて
    • 誰でもできる仕事(例えば貸出など)は機械化するとのこと。貸出、資料の配架・整架など、誰でもできる(と思われている)仕事で、所蔵資料を覚えていた。これからの図書館職員(特に司書)は、図書館にどんな資料があるか、自分から積極的に資料を覚えることが必要になってくるか。検索だけでは、資料の内容まではわからないので
    • 高橋氏の「司書の給料が非常に安い」との指摘は、非常勤・非正規の司書のこと? 
    • 書書の高度な技術とされるレファレンスについて、レファレンス件数という数字だけでは評価できないと思う。武雄市では、レファレンスを行う司書について、どう評価していこうとしているのか示されなかったと思う。また、司書を「本のコンシェルジュ」にするとのことだったが、どう育成していくかが示されていないのが気になる。
    • また、樋渡市長の考える図書館像と同様に、図書館司書について、どういうイメージなのかを示して欲しかったと思う。
  • 行政への働きかけ
    • 会場にいた糸賀先生から、図書館からの行政への働きかけが不足していた、という指摘には、同意。
    • 首長も含めて、行政機関の人にとっても、図書館は不可欠な機関であることを認識してもらうために、図書館が働きかけていくことは必要だと思う。
    • 図書館がどういう仕事を知らない自治体職員は、意外と多いように思う。図書館のホームページで、所蔵資料の検索ができることも知らない人もいる。