図書館総合展のフォーラム「MALUI連携とデジタルアーカイブの活用」の感想など

「第14回図書館総合展」について、特別フォーラムのレポートの様子てまとめてくださった、山下聡子さんほかのレポーターのみなさんに感謝しています。
自分の都合で参加できなかったフォーラム、時間帯が重なっていたために参加をあきらめたフォーラムがあります。レポート記事のおかげで、参加できなかったフォーラムの概要をつかむことができました。また、自分が参加したフォーラムについては、レポート記事と自分のメモを突き合わせることで、当日の様子を再確認することができました。
遅くなりましたが、レポート、お疲れさまでした! そして、早くて、要点をつかんだレポート、ありがとうございました!

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3日目、私が最後に参加したフォーラムは「MALUI連携とデジタルアーカイブの活用」でした。だいぶ時間がたってしまいましたが、当日の自分のメモから、備忘録として書き留めておきます。(私がメモできた範囲内での記録なので、もれや誤りもあるのではないかと思います。)


勤務館でも、デジタルアーカイブは課題になっています。フォーラムのタイトル「MALUI連携」にひかれて申込をしましたが、講師による各館でのデジタルアーカイブの取組が主で、聞きたかった“連携”についてのはほとんど触れられず、I(Industry)側からの報告もなかったのが残念でした。
「MALUI連携」は、これから、ということなのでしょう。
来年の総合展では、「MULUI連携」の実践報告(具体的な取組の報告)が聞きたいと思います。


 講師:
  ・湯浅俊彦(立命館大学文学部教授)
  ・福島幸宏(京都府立総合資料館歴史資料課)
  ・山田富美代(島根県立図書館資料情報グループ副課長)

■ MALUI(マルイ)連携とは

  • 博物館・美術館(Museum)、文書館(Archives)、図書館(Library)、大学(University)、産業(Industry)の連携を指す用語で、今年の5月27日に行われた「図書館総合展フォーラム2012 in 仙台」から使われ始めるようになった。*1

立命館大学所蔵貴重書アーカイブ 日本文学・芸術篇

京都府立総合資料館

  • 京都に関する歴史・文化・産業・生活等の資料を総合的に収集、整理、保有、閲覧、展示し、府民の調査研究などの利用に供する。
  • 京都のの記憶を体系的に読み解けるMLA複合施設。
  • 立命館大学と共同で、「京都明細図」のデジタル化事業を行った。昭和2年の原図、昭和26年の書き込みがある。2011年7月、Web公開。住宅地図の前身のようなもの。京都の地理研究、街歩きの資料などとして、様々な方に利用していただいている。
  • 館蔵の16ミリフィルムのデジタル化/複写業務の変更を行った。
  • 2015年度開設の新施設は、京都府立大学附属図書館及び文学部と同じ建物になる。*4
  • 調査・研究機能と資料公開機能の強化。文化資源の保存活用のためのプラットフォームづくり(保存主体と資料種別をこえたデータベースによる「見える化」)。
  • 戦争で焼けなかったため、近代・現代の資料も非常に多い。
  • 今後のあり方について。
    1. 地域の文化資源の収集・発掘拠点(文化資源コーディネーターとしての役目)
    2. 文化資源の公開拠点
    3. 文化資源の利活用拠点

島根県立図書館

公共図書館におけるデジタルアーカイブ事業(事例紹介)
(1) 北摂アーカイブス−豊中と箕面の昔と今

    • 市民サポーターの活用。市民から写真を出してもらうだけではなく、解説もつけてもらう。

(2) 萩あいぶらり 萩市電子図書館

(3) 札幌市立図書館

    • 「広報さっぽろ」等の行政資料を電子化し、貸出も行う。
    • 地元の中小出版社の資料も電子化

■ パネルディスカッション

  • 行政機関の各部署で発行資料のPDF化を行っているが、知っている人でないと探せない。図書館が集めることによって、検索できるようになる。(津田フォーラムで話題になった、「インターネット・アーカイブ」につながるか?)
  • (開場からの質問)古地図を公開する際の、行政的配慮について。 → 過剰な配慮は不必要だが、ある程度の配慮は必要と考える。
  • 書誌を豊富にするために、外部の力を借りることも必要か。(北摂アーカイブスの市民サポーターの活用の例)

*1:図書館総合展フォーラム2012 in 仙台 図書館政策フォーラム2012「東日本大震災とMALUI連携」記録(速報版)http://2012.libraryfair.jp/node/291

*2:http://www.ritsumei.ac.jp/acd/mr/lib/libraryriyou/info/digital_collection.html

*3:http://www.ritsumei.ac.jp/acd/mr/lib/eds/about_eds.html

*4:京都府、総合資料館と府立大学図書館を一体化へ(カレントアウェアネス・ポータル 2009年11月2日) http://current.ndl.go.jp/node/15152