「(特集)今、読むべき本」(日経ビジネスAssocie 2013年9月)


日経ビジネスAssocie』(2013年9月)最新号は、恒例の本特集。副題に「ビジネスパーソンの課題図書200冊完全ガイド」とあるとおり、様々な分野で活躍する人が薦める本や、ビジネスマン向けのマンガを紹介していたりと、今回も様々な切り口で本を紹介しています。


「今回はどんな本が紹介されているのだろう?」と思いながらページをめくっていると…。昭和女子大学の大串先生の写真が…。
今回の本特集では、「“知の拠点”をビジネスに生かす! 大人の図書館利用法」として、p.71〜73で大串先生が、「図書館は無料で本を借りられる場所、勉強する所」という今までの印象を改めて、「図書館は多数の本が集まる“知の拠点”であり、知的な創造をする場」であるとして、ビジネスで図書館をフル活用して欲しいと、図書館利用方法を案内しています。
大串先生が「知的な創造の場」に必要な3要素としてあげているのは以下の3点。

1. 「静かに本を読める場所」と「にぎやかに話せる場所」に分かれている。
2. 多目的ルームやホールがあり、人と人を結びつける工夫を凝らしている。
3. 蔵書数が豊富で、レファレンスサービス(調査相談)が充実している。

そして、この3要素を備えた図書館として例示しているのが、山梨県立図書館です。1番目と2番目の要素は建物に関することなので、新しい図書館の方が備えている場合が多く、建物が古い図書館の場合は厳しい条件になると思います。そして、個人的には、3番目の要素、蔵書とレファレンスサービスを重視して欲しいと思っています。ただし、レファレンスは、図書館員の資質に関することなので、図書館員自身の自己研さんと後輩の図書館員を育てるということになるかと思います。これは、現在の自分自身の課題の1つかもしれません。
図書館のビジネス支援サービスも紹介されており、ここでは、鳥取県立図書館を紹介しています。
「“調べ方”を図書館で調べる」では、図書館のサイトに掲載されている「調べ方案内」チェックすることを薦めています。特に、国立国会図書館のサイトは内容が充実しているとして、調べ方を知るサイトとして、国立国会図書館のサイトで提供されている「+リサーチナビ」と「レファレンス協同データベース」が紹介されています。併せて、ビジネスに役立つ専門図書館として、日本能率協会総合研究所マーケティング・データ・バンクと、ジェトロ・ビジネスライブラリーのサイトが紹介されています。


また、p.75〜76では、神奈川県立川崎図書館の高田さんが、図書館での調査のコツを案内しています。

図書館は“売れる本”を中心に置く書店と違い、特定の層にしか売れない個性的な本まで保有している。そんな図書館での調べ物は、まるで宝探しのよう。

として、以下のような「効率の良い「調べ方」3ステップ」を紹介しています。

[STEP1] テーマの大枠を押さえる
[STEP2] 第1候補の書架へ向かう
[STEP3] 発想を広げて多くの資料に当たる

そして、高田さんは、自分の手に負えないと感じたり、さらに詳しく調べたいと思った時は、図書館の司書に声をかけて欲しい、と言っています。この記事を読んで、ビジネスマンの図書館利用がどれだけ増えるかはわかりませんが、図書館司書も、様々なビジネスニーズに応えられることが求められている、ということなのだと思います。


この特集では、他にも「書店回遊術」、「『本&書店とのつき合い方』相談室」などの記事もあって、本に関心のある方はチェックしていおた方が良さそうです。