フォーラム「続・首都東京の図書館再生計画」@第15回図書館総合展

第15回図書館総合展のフォーラム「続・首都東京の図書館再生計画」に参加しました。
自分の考えの整理のために、当日のメモから、かなり端折ってまとめてみます。メモしきれなかった部分も多いので、ご了承ください。


講師は、サイト「東京図書館制覇!」の管理人・竹内庸子さん、墨田区立ひきふね図書館長・村田里美さん、新宿区立中央図書館長・藤牧功太郎さんで、コーディネーターは、慶應義塾大学の糸賀先生。
3年前の図書館総合展でも同じテーマでフォーラムを設定したそうですが、私は、前回のフォーラムには参加していません。フォーラムのタイトルに「首都東京」とありますが、内容は、東京23区の公共図書館の現状と今後どうあるべきかを検証するというものでした。


糸賀先生によると、東京23区は、大規模な図書館は少なく−延床面積は500〜1500㎡が半分以上(1000〜1500㎡が一番多い)、蔵書規模も10万冊以下の図書館が多い−、その中で1/3を超える図書館が指定管理者制度を導入しているとのことでした。自宅の最寄の図書館も、規模が小さく、指定管理者を導入しています。
村田館長、藤牧館長が行政の立場で自区の図書館を語り、竹内さんが利用者視点で図書館を語る、そして、糸賀先生が持論を述べながら進めていく、というような内容でした。糸賀先生によると、事前の打ち合わせは全く行われていないとのことで、糸賀先生のアドリブ(?)にやや戸惑いながらもしっかりと意見を述べる3人の様子は見事ではなかったかと思います。村田館長と藤牧館長の視点は、やはり行政側だと思いました。そして、利用者側代表(?)の竹内さんの「一般の利用者にとっては、駅から近いかとか、自分の生活圏かという、行きやすさが重要。」、「小さい図書館も、利用者と図書館の距離が近かったりするので、悪くない。」という意見は、自分が地元の図書館を利用していて感じていることなので、非常に共感しました。
そんな中で、これからの図書館が求められることとして、

  • アクティブ高齢者への対応
  • 図書館がコミュニティ(地域社会)の核になること(=地域の課題への対応)
  • 図書館と行政との連携

が挙げられいました。これからの図書館は、今まで以上に、地域のイベントに出ていたり、行政内部への働きかけを行ったりという、図書館の「外へ出ていく」ことが必要となります。
指定管理者制度については、糸賀先生は、直営も指定管理者制度もどちらにも良い点はあるとしながらも、

  • 区が指定管理会社にまかせっきりではだめで、区がやるべきこと(例えば、行政との調整ばど)は職員がきちんとやるべきである。
  • 指定管理は、図書館の管理運営が運営会社に任せられたということで、運営会社が前面にでるべきではない。
  • 中央館が(地区館を)きちんとコントロールできているところが、うまく運営できているように思う。

というようなことを言っていました。
糸賀先生が最初に言っていた「2020年のオリンピックと図書館がどう関係するのか。」については、時間切れ?


私は23区内に住んでいますが、おそらく、東京23区の図書館事情は全国の中でも特異なものではないかと思います。23区の図書館の事例が、そのまま他のところの図書館に当てはまるものではないと思います。一方、これからの図書館が求められていることは同じであり、地域の状況により対応内容は異なってきます。図書館職員は、図書館の中で「待つ」のではなく、積極的に地域に出て、地域のニーズを把握し、図書館としての課題解決の提案を行うこと、そのためには行政や地域団体とも連携していくことが求められていくことが必要である。このフォーラムに参加して、私はこう思ったのですが、参加した他の方はどう思ったでしょうか? 気になります。


また、当日は、資料の配布がされましたが、資料のどこについて言っているのかわかりにくく、私も含めて、かなり戸惑っていた方が多いように思いました。資料があるのはありがたいのですが、机のないところで資料の該当箇所を探して開くのは大変でした。せめて、資料に番号がふってあれば、該当箇所が探しやすかったのではないかと思います。来年度のフォーラム運営の際に、ぜひ、検討していただきたいと思います。