「図書館の質問サイト−信頼性強み、アクセス倍増(活字の海で)」(日本経済新聞 2014年2月16日)

昨日、国立国会図書館関西館で開催された「第10回レファレンス協同データベース事業フォーラム」に参加しました。*1


京都に向かう新幹線で『日本経済新聞』を読んでいたら、読書ページのコラム「活字の海で」に、「図書館の質問サイト−信頼性強み、アクセス倍増」という記事があり、レファレンス協同データベースレファ協)のことを紹介していて、びっくり!!


図書館に寄せられた調べ物関連の質問と回答(レファレンスサービス)の実例を参照できることから、信頼性のあるインターネット上の情報源として、アクセス数を伸ばしていると紹介されています。大手検索エンジンなどが運営する質問サイトでは、回答中に情報の典拠が明記されていない場合が多いのに対し、レファ協では、根拠となる文献の出典情報を明示してある点、調査の過程がわかる点が特徴だとのこと。実例として、下記の事例が紹介されています。詳しくは、レファ協の事例をご参照ください。おそらく、記者さんがレファ協を検索して、関心を持った事例ではないかと思います。事例の作成日はやや古いのですが、事例として登録しておけば、レファレンスツールとして役に立つことを示しているように思いました。

 「廻転鳥」の読みを知りたい  (香川大学附属図書館 2005年08月31日作成)
   http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023708

 「スープの冷めない距離」という言葉の語源を知りたい  (神奈川県立図書館 2005年09月25日作成)
   http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000023936  


その一方、問題としてあげているのは、データ数の少なさです。その原因として、まだまだ参加館が少ないことと、予算や人手の不足としていますが、予算は、事例の登録とは関係ないように思います。


参加館を増やすこと、事例の登録を増やすことは、レファ協が始まった頃からの継続課題となっています。レファ協に参加している図書館にも、それぞれ事情はあるとは思いますが、レファ協は、レファレンスサービスにはもちろん、研修、広報など、様々なことに役に立つと思っています。これらのことについては、今回のフォーラムの実践報告でも紹介されてます。
事例を増やすためには、もっとクイックレファレンス(参考図書などですぐに回答した事例や、よく聞かれる事例など)の登録数を増やすことだと思います。「こんな事例も?」と思うような、ベテランの職員にとってはクイックレファレンスであっても、新人職員にとっては、どうやって調査をしたらよいかわからない場合も多いのではないかと。そして、事例の数を増やすことと同時に、事例の質を向上させることも必要だと思います。他の人が読んでもわかりやすく書くのは、レファレンスの回答に限らず文章の基本であり、回答プロセス−どういう調査をして、回答に至ったか−は、面倒でもきちんと書いておいた方が役に立ちます。
何よりも、事例を登録するためには、まずは、レファレンスの記録をきちんと書くことが大事だったりするわけで…。レファレンスを受けたら記録する、事例として登録する、というサイクルを作るための工夫も必要なのかもしれません。

*1:参加の記録・感想は、後日、まとめようと思っています。