トークイベント「図書館のこれからを語る」@紀伊國屋書店新宿本店

6月25日(水)に紀伊國屋書店新宿本店で行われた、猪谷千香さんと鎌倉幸子さんのトークイベント「図書館のこれからを語る」に参加しました。

 猪谷千香さん×鎌倉幸子さんトークイベント 「図書館のこれからを語る」


最初に、筑摩書房の方の挨拶がありました。
『つながる図書館』と『走れ!移動図書館』が同日刊行(2014年1月10日)だったことについて、「出版社としての意図は全くない。偶然だった。」とのことです。また、本日のトークイベントは著者同士が「対談したい」という希望があったことから実現したとのことです。


猪谷さんによると、発売当日に紀伊国屋新宿本店、南口店に行ったところ、『つながる図書館』と『走れ!移動図書館』が2冊並べてセット販売(?)されていたとか。


今回のトークイベントは、募集人数が45名で、こじんまりとした雰囲気でした。猪谷さん、鎌倉さんとの距離が近かったです。
お二人のトークは、それぞれの著書の内容がベースだったため、私も含め、参加者はお二人の著書はすでに読了済という方がほとんどで、これは本のあの部分、という感じで、聞いている方が多かったように思います。
そして、お二人とも、本を書くきっかけが東日本大震災だったそうです。鎌倉さんによると、現在、シャンティ国際ボランティア会の移動図書館が運行している地域は、岩手県陸前高田市、大船渡市、大槌町、山田町、宮城県の山元町、福島県南相馬市だそうです。


お二人のトークの中で紹介されていた図書館等は以下のとおり。

  • 武蔵野プレイス
    • 図書館だけではなく、青少年活動支援、NPO(市民活動)支援、生涯学習支援という複合的な機能を持つ。イベントを行う際に、中のスタッフ同士の連携がある。
  • 鳥取県立図書館
    • 図書館の入り口の前に、ちょっとした日常生活のトラブル解決の参考になるチラシがたくさん置いてある。カウンターで聞くのに抵抗感があっても、チタシは手に取りやすい。


今回のキーワードは、つながり、連携、コーディネートだったように思います。お二人の話の中に、これらの言葉が何度も出てきました。
鎌倉さんは、

  • 岩手県の被災地に)支援物資として本は届いていたが、マッチングがうまくいっていなかった。
  • また、本が支援物資として届いても、誰の物かがわからず、放置されている。
  • 本は、人がいてこそ生きる。本と人とのコーディネートが必要。
  • 心が荒んだ時に本が助けとなる。(=被災地の人の心のケア)
  • 本は自分のペースで読むことができる。

と話していましたし、猪谷さんは、

  • 誰でも来れる、居場所としての図書館。図書館は本を貸す場だけではなく、コミュニティ(居場所)にもなっている。
  • 図書館は、一人でも、みんなとでも、自分のペースで居ることのできる場。
  • 今後、高齢化が進み、自治体の税収が少なくなると、独立した施設ではなく、複合施設が増えるのではないか。
  • 町の記憶装置(=記憶と記録を残す場)としての図書館。

と話していました。

これは、「図書館の中の人は、図書館の中だけで閉じていないで、もっと外へ出て欲しい。図書館が外とつながる、連携する、コーディネートすることで、図書館の活性化につながる。本のコーディネーターとしての図書館職員は、コミュニケーション力が大事。」という、お二人から図書館へのアドバイスだったように思います。


約1時間では、お二人とも話し足りなかったようで、次は「図書館の広報」について、言葉の使い方とか言葉の持つ力について語りたい、とのことでした。
続きは、いつになるでしょう?