「オリーブの罠」(講談社現代新書)


この本は、雑誌『オリーブ』(1982年〜2003年)の全盛期がどのようなものであったかを検証し、その当時の若い女の子達にどのような影響を与えたかを振り返ろうという内容となっています。


雑誌『オリーブ』、私も読んでいました。この本の帯の仲世朝子さんのイラストを見て、「『オリーブ』、懐かしい!」と思って読み始めたのですが、私の知らなかった『オリーブ』のことがたくさん載っていました。


著者によると、雑誌『オリーブ』には、3つの時代があったそうです。(p.247)

1 初期のアメリカ礼賛時代
2 付属校文化とリセエンヌ文化の共存時代
3 ナチュラル&カルチャー時代


私は、1と3の時代があったことは、この本を読むまで知りませんでした。私が高校生の時に友達に勧められて読んでいたのは、おそらく2の時代の数年間。リセエンヌを取り上げた特集記事や、東京の自分と同世代の高校生のスナップ写真が載っていたいたことを覚えています。栗尾美恵子さん、読者モデルとして、よく載っていました。マーガレット酒井先生が、この本の著者であることを知ったのは、だいぶ後になってからですが。
この本で、『オリーブ』と対比されて紹介されている雑誌『ギャルズライフ』は知りませんでした。『セブンティーン』、『プチセブン』、『mc Sister』は読んでいる同級生がいて、たまに見せてもらっていたような? 私がずっと読んでいたのは『オリーブ』だったと思いますが、「オリーブ少女」は遠い存在で、憧れても真似することはなく(真似できなかった?)、『オリーブ』で紹介されている情報だけを吸収していたように思います。
いずれにしても、同じ女子高生でも、東京の女子高生(付属高校の女子高生)は違うな、と思って『オリーブ』を読んでいたと思います。この本の所々に載っている『オリーブ』の表紙は、本当に「懐かしい」。
おそらく、大学生になって、いつの間にか『オリーブ』から離れていったように思うので、私が『オリーブ』を読んでいたのは約3年くらいだったのではないかと思います。その後、様々な雑誌を読んできましたが、『オリーブ』、結構好きだったと思います。この本を読みながら、雑誌『オリーブ』のことをいろいろと振り返ることができました。
雑誌『オリーブ』を読んでいた人にはお勧めしたい本です。


雑誌『オリーブ』に影響を受けた人も多いようで、雑誌『オリーブ』と「元オリーブ少女」たちの持つ社会への意味を再考することを目的に、マガジンハウスが2015年に設立70周年を迎えることを記念した事業の1つとして、「Oliveプロジェクト」が始動しているようです。