大学図書館と公共図書館の連携の可能性について考える

今日の日本経済新聞朝刊文化面に「学術雑誌の高騰、悩む大学 通常の図書費を圧迫」という記事が掲載されていました。

成果研究や最新論文の閲覧は研究者の生命線。だが、そのために必要な海外の学術誌(ジャーナル)が今、日本の大学関係者を大いに悩ませている。高騰に次ぐ高騰で大学の図書購入費を圧迫しているのだ。

ジャーナルの購読料の高騰が大学図書館の資料費を圧迫しており、通常の図書購入費を削らなくてはいけない状況が続いている、というような内容。大学図書館によっても状況は異なるとは思いますが、ジャーナルの購読料の高騰に大学図書館が悩んでいるという状況はだいぶ前からで、「何をいまさら。」などと思いつつ記事を読んでいたのですが…。


そして、記事を読み終わって、「公共図書館大学図書館が連携できないだろうか。」と考えました。つまり、大学図書館がやむなく削って購入できない図書を、公共図書館の蔵書で補えないかと。
例えば、『つながる図書館』(p.78)で、鳥取大学が購入できない図書の部分を鳥取県立図書館が補っていることを紹介していますが、ここまでの連携事例は少ないのではないかと思います。大学図書館と公立図書館の蔵書構成は違うと思いますが、大学図書館が限られた予算専門書を優先的に購入し、一般教養関係の図書の購入が後回しにされるとすれば、その部分は公共図書館が補うという、鳥取県の事例のような大学図書館公共図書館の連携をもっと増やしていってはどうかと考えています。設置主体が同じ県立大学図書館と県立図書館との連携が行われている自治体もあると思いますが、資料の分担収集的なところまでは行われていないのではないでしょうか。
国公立大学だけではなく私立大学も含めた大学図書館公共図書館の連携について、相互利用の連携だけではなく、サービスの連携など、館種をこえた図書館の連携を強化していくことが必要なのかもしれません。もちろん、簡単なことではないと思いますが、できるところから連携を始めてみてはどうかと思っています。
大学図書館公共図書館との連携についての自分の考えについては、もう少し整理が必要なのですが…。)