『アウトサイダーの幸福論』


この本の帯には、「無頼派作家にして人気ラジオ・ナビゲーターが語る路上と放浪の人生哲学」とあります。
私にとっては、著者のロバート・ハリス氏は、J-WAVEのナビゲーターの「ちょい悪オヤジ」というイメージを持っていました。ラジオから流れてくる語り口や声のトーンも好きです。
著者については、「自由に生きてきた人」というイメージを持っていましたが、この本の中には、著者自身の弱さもいろいろ綴られていました。


本のタイトルにある「アウトサイダー」という言葉に対して、もしかしたら、一般的にはあまり良いイメージがないかもしれません。
アウトサイダー」について、著者は、「人間の生きていく上でのスタンスやスタイルといった心の領域を表した言葉」だと考え、下記のように述べています。

 アウトサイダーとは、常識や社会のルール、あるいは特定の組織や集団のセオリー、そうしたものに囚われることなく、自由に考え、発想し、行動する人間のことを指すのである。
 だとすれば、アウトサイダーとはどんな人間の心の中にも存在しうるものだ。(p.3)


「組織に属さず、束縛されることもなく、世界を旅し、好きな国で暮らし、どんな社会の中でもフリーに、己の力でやっていく」というアウトサイダー的生き方をしてきた著者が経験してきた様々なこと。

 ぼくは自分の人生のことを、成功と失敗という概念で捉えたことはない。すべては起こるべくして起こったことで、なにごとに対しても公開していないし、責任を回避しようとも思わない。また、今までやってきたこと、身に起こったことすべてが今の自分の肥やしになっていると思っている。だから、それがどんなにネガティブなことであろうと、それをぼく自身は失敗という言葉で形容することはない。
 でも、選択のミスはあった。プライベートなことに於いても仕事に於いても、「うーん、これはミスったな。」と思うことは多々ある。(p.114)


この本は、一気に読んでしまったのでのですが、著者自身の考え方を知ることができて面白かったです。
そして、「ロバート・ハリスは、カッコいい。」と改めて思いました。