「台湾にみる次世代型図書館〜知的交流空間のデザインと演出を検証〜」@第17回図書館総合展

前回のエントリーで、第17回図書館総合展のフォーラム参加記録を掲載したいと言っておきながら、パソコンの不調等*1があって、記事を書き損ねていました。新しいパソコンに買い替えたので、これから順次掲載していきたいと思います。私は、11月10日(火)に開催された「台湾にみる次世代型図書館〜知的交流空間のデザインと演出を検証〜」、「図書館の実力を左右するヒトのちから〜人材育成のTRCライブラリー・アカデミー〜」、「公共図書館の役割を考える〜本に携わる私たちからの期待〜」の3つのフォーラムに参加しました。
なお、記録は、あくまでも私が当日メモしたものがもとになっています。聞き取れなかったり、メモしきれなかったこともありますので、ご了承ください。

フォーラム「台湾にみる次世代型図書館〜知的交流空間のデザインと演出を検証〜」 講師:林寛裕(新北市政府文化局局長)
 コーディネーター: 南学(東洋大学客員教授


講師は、英語による発表でした(同時通訳付)。聞き取りやすい英語だったと思いますが、私自身はすべてを聞きとれたわけではないので…。同時通訳の方も、スライドが先に進んでしまうせいか、かなりはしょっていたように思います。


○南学(東洋大学客員教授

  • 図書館総合展で台湾の図書館を取り上げるのは、恐らく初めて。
  • 家族で旅行した時に、台湾の図書館に出会った。松山空港に、無人の図書館があった。すべてICタグで管理しており、図書館カードで入館、貸出はセルフ。旅行案内が中心で、24時間利用できる。
  • 無人の図書館は、2005年にスーパーマーケットに作ったのが最初。台北市の戦略として、人口3万人あたりに1つ図書館を作ることにしたが、財政難で、セルフで貸出・返却のみの図書館を作った。合理的で、新しい方法で図書館を運営している。
  • 「Fast Book」は、自販機のようなもので、400冊の本をディスプレイの中から本を選ぶ。土日に貸出、返却できる。
  • 貸出・返却に特化するならば、無人の施設で機械で行うのも合理的か。機能に合わせて、図書館を運営する。
  • 図書館のミッションを作っている館は日本では少ないが、図書館がどういう役割を果たすのかを市民に示すことが必要か。


○林寛裕(新北市政府文化局局長)

  • 新北市は、島の北側にあり、台北市の周りを囲む人口約400万人の都市。5年前に郡から市になった。市の職員は約800人。
  • 新北市の図書館について。建物は単なるランドマークではなく、近代都市に合った、住民の場所(みんなが集まる場所であり、生活空間でもある)にした。単に本を読む場ではなく、様々な活動の場にした。平日で8000人が利用する。
  • 建築費は、日本円で約50億円。土地所得の費用はゼロ。環境にやさしい建物で、屋上庭園がある。ユニバーサルデザインバリアフリーにも対応。
  • 座席の予約は、館内からオンラインで予約する。(外からの申込が多かったため。)
  • e-book wall」では、本のダウンロードがその場でできる。台湾初の試み。
  • 24時間図書館は稼動している。(1階と4階)
  • 「Slow Reading コーナー」というプライベートルームのような部屋が7つある。
  • 図書館でキャンプを行うなど、様々な活動をしている。
  • 年間210万人の利用を目指す。
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このフォーラムは、図書館総合展のサイトで動画が公開されていますので、興味を持たれた方は、動画を見てはいかがでしょうか。また、台湾新聞のブログでも、フォーラムの様子が新北市の図書館の写真付きで紹介されています。

 ・台湾にみる次世代型図書館
 ・新北市図書館に見る次世代図書館のあり方(台湾新聞BLOG 2015年11月12日)


居場所としての図書館づくり新北市の図書館の様々な取組は、日本においても参考になるものではないかと思いました。

*1:自分自身も不調でした…。