借りるだけではもったいない!『もっと』使える!図書館@大阪市立中央図書館(その2)

前回のエントリーから少し時間があいてしまいましたが、大阪市立中央図書館で行われたイベント「借りるだけではもったいない!『もっと』使える!図書館」の第2部と第3部について、私が聞き取れた範囲でまとめてみます。誤り等がありましたら、ご指摘いただければ幸いです。


第2部 事例紹介 

【事例1】 大阪市立図書館の検索のコツ、教えます。〜多機能OMLISと次世代OPAC大阪市立中央図書館 澤谷晃子)

    • 平成26年1月に図書館システムが変わった。
    • ナクソス・ミュージック・ライブラリー」は自宅からも利用できる。
    • 雑誌の目次も検索できる。新しい情報は、図書ではヒットしないが、雑誌記事だとヒットする。
    • 多機能OMLISは、図書館内では商用データベースも検索できる。
    • 次世代OPACは、本だけではなく、情報も一緒に探す。
    • パソコンがなくても、ブラウジングで思いがけない本に出会うことも。図書館職員にも聞いてほしい。

【事例2】 京都府内蔵書をいっぺんに調べます!〜「カーリルUnitrad API」と連携したサービス(京都府立図書館 奥野吉宏氏)

    • 京都府立図書館について
      • 阪神淡路大震災で旧館が損傷を受けた。このため、外観を残す形で建て替えた。
      • 除籍は、原則行わない。増えていく資料の保存について、考えていかなくてはならない。
      • 市町村立図書館との役割分担という考えから、京都府立図書館には児童室はない。支援用の児童書は購入している。
      • 京都に関する古い資料は、京都府立総合資料館にある。京都府立総合資料館は、移転し、京都学・歴彩館となる予定。
    • 京都府立図書館総合目録「K-Libnet」について
      • 複数館で同じ本があった場合は、まとめて表示する。
      • K-Libnetから申込んで、京都府立図書館所蔵資料を近くの図書に取り寄せて利用できる。
    • 「カーリルUnitrad API」について
      • 圧倒的に高速な横断検索エンジンの提供。
      • 旧システムでは、検索結果がかえってこないと件数が表示されなかった。新システムでは、結果がかえってき次第、表示される。
      • 資料のタイトルごとに、所蔵件数がまとめて表示される。
    • 府内各種図書館の、ハブとしての府立図書館。
      • 公立図書館と大学図書館は、データの構造が違うが、K-Libnetで一緒に検索できるようにできないか。
      • 京都大学と、祖語貸借の試行を開始した。*1

【事例3】 佛教大学図書館のウェブスケールディスカバリーサービス(佛教大学図書館 飯野勝則氏)

    • 佛教大学図書館「お気軽検索」
      • サーバが様々なデータベースの内容を事前に収集しておいて、検索の際に、統合して検索する。
      • 検索結果は、関連性の高いものから表示する。串刺し式ではないので、安定して表示される。
      • 検索窓は1つ(Google的)。
      • OPACでは、所蔵資料約100万冊のみ検索するが、「お気軽検索」では、Web上で利用できる学術情報資源約6億2000万件を検索対象とする。
      • 「お気軽検索」の導入により、検索回数が増えた。また、「お気軽検索」で検索できるデータベースの利用が増えた。
      • 図書館の入館者数は減っているが、貸出件数が増えている。
    • サイトデザインの重要性
      • デザインが悪いと、使ってもらえない。
      • ジャパンナレッジのAPIを組み込み、ジャパンナレッジの情報を表示させるようにしたことで、ジャパンナレッジの参照回数が増えた。

【事例4】 ジャパンナレッジが挑む新たな可能性〜図書館におけるJKの存在意義を見つめ直す(株式会社ネットアドバンス 桑原博文氏)

    • 図書館のデータベースを調べること
      • 正確性、信頼度が高い。
      • 目的に合ったものを使うことで、効率的。
    • Wikipediaの特徴
      • 新しい情報が入手しやすい。
      • 話題の項目は長くなる。
      • 常に更新がかかるので、情報に不確定性がある。
    • ジャパンナレッジについて
      • 情報の固定性・更新が遅い。しかし、情報に確定性がある。
      • 図書館のレファレンス・調べ物の基礎ツール。
    • ジャパンナレッジ導入館全体の平均単価は436円(1ログインあたり)。


第3部 パネルディスカッション(『図書館「超」活用術』の著者が斬る「図書館の“いろんな仕掛け”を使うには」 司会:奥野宣之氏)

  • 「お気軽検索」の今後の課題。3大紙を検索する仕組みができていない(情報が毎日更新されるため)。また、生活に必要な情報や資格に関する情報を取り寄せたいというニーズがある。(飯野)
  • ジャパンナレッジについて。大学図書館の半数くらいでジャパンナレッジを導入している。導入していないのは理工系。内容が人文系なので、仕方ないか。今後、生活に役立つ事典類を導入することで、公共図書館の利用をのばしたい。学校図書館では調べ学習に活用されている。(桑原)
  • K-Libnetについて。府立図書館だけではなく、他の市町村の図書館の資料を取り寄せできるようにして欲しいという希望が寄せられている。また、府立図書館が導入しているデータベースについて、来館しなくても利用できるようにして欲しいという要望もある。(奥野)
  • 公共図書館でのディスカバリーサービスについて。市民の生活に役立つ情報を収集し、提供する。(澤谷)