「第13回レファレンス協同データベース事業フォーラム」に参加しました

2月17日(金)の午後、国立国会図書館関西館で開催された「第13回レファレンス協同データベース事業フォーラム」に参加しました。
今回のテーマは、「レファ協にデジタル情報資源を活用しよう 〜ローカルからグローバルまで」。開催趣旨によると、

今日、デジタル情報資源、すなわちインターネットを通じてアクセスできる情報をめぐる環境の進歩は目覚ましく、資料のデジタル化も進み、地域資料も その中に含まれます。
デジタル情報資源が身近な存在となったこの時代に、図書館員がそれらの情報資源をレファレンス業務に活用できるように、さらにはレファ協の事例にURLを貼るなどして、より時代に合った利便性の高いサービスになればと考え、今年度のフォーラムを企画しました。

とのことですが、テーマが少々わかりにくかったかもしれません。そのせいか、今回参加された方の所属を見ると、公共図書館の方がいつもよりも少なかったように思います。


前半は、国立国会図書館と、レファ協参加館のデジタル化資料サービスについての事例報告でした。


それぞれのデジタル・アーカイブについての説明と、デジタルアーカイブを使ったレファレンスの事例紹介のほか、アジ研の坂井さんからは、アジア地域の情報の調べ方について、具体的な事例を紹介しながら説明していただき、わかりやすかったと思います。
後半はパネルディスカッションで、羽衣国際大学人の谷本先生をコーディネーターに、事例報告をされた4人の方が会場からの質問などに答えながら、レファレンスサービスでのデジタル・アーカイブの活用法などについてお話されました。当日の様子は、karatelibrarianさんがご自身のツィートなどをまとめた記事がありますので、こちらをご参照いただければと。*1


以下は、当日をふり返っての、個人的な感想です。(一部、日頃、レファ協に対して思っていることも含みます。)

  • 今回は、各図書館が作成しているデジタル・アーカイブをレファレンスにもっと活用できるのではないかという趣旨でしたが、実際には、たまにレファレンスに使うことはあっても、まだ「レファレンスに活用」というところまではいっていないのではないか、と思います。ただ、公共図書館に多い「その地域の古い写真、地図」についての問い合わせは多いので、今後、資料のデジタル化が進めば、もっと活用されるようになるのではないかと思います。ただし、デジタル化は結構手間もお金もかかる業務であり、公開にあたっては著作権の関係があって、要望はあっても、公開できない場合もあります。また、地理的な事情もあって、来館できない方もいるので、そんな方には、かなり有効な手段となるかと思います。
  • 「北方資料デジタル・ライブラリー」で紹介されていた、北海道立図書館のサーバの共同利用によるデジタルアーカイブの公開や、複数の期間のデジタルアーカイブを横断して検索できるシステムは、今後、県立図書館が担う役割の1つになるかもしれないと思いました。
  • 国立国会図書館の、図書館向けデジタル化資料送信サービスは、レファレンスツールとして便利だと思っています。例えば、NDL-OPAC雑誌記事索引で検索できなかった記事が、デジコレの目次検索でヒットしたことがありました*2。それ以来、「デジコレも検索してみる」ようにしています。
  • 各地の図書館等で資料のデジタル化は行っていると思うのですが、どんなデジタル・アーカイブがあるかがよくわからない、というのが現状ではないでしょうか。もしかしたら、検索してもうまく探せないようなものもある? とりあえず、レファ協の事例に、こういうデジタル・アーカイブがあって役にたっととか、回答や、回答プロセスに書き込んでおくと、知ってもらえるのではないかと思います。ただし、システム変更等でリンク切れになっても大丈夫なように、URLやいつ検索したかの記載だけではなく、提供機関なども書いておくといいかもしれません。もし、検索して見つけたものの場合は、どういうキーワードで探したかを書いておいても良いと思います。
  • レファ協事務局では、「特別コレクション」にもっと登録して欲しいとのこと。例えば、闘病記文庫、地域資料といったものも。登録事例を見ると、そのようなものもありますが、「特別」とあるせいか、いわゆる「貴重書」のコレクション的なものが多いように思います。この際、「特色あるコレクション」とか、名称を変えてはどうでしょう?
  • 個人的には、各図書館で行っている企画展示やミニ展示のリストを、レファレンス事例や調べ方マニュアルとしてもっと登録して欲しいと思います。レファ協に登録すれば、検索できるので、便利です。館内のとどめておかず、他の図書館と情報を共有しあうのも良いのではないかと思っているのですが…。

*1:当日、あまりつぶやく人がいなかった模様…。

*2:Googleをフレーズ検索していて、デジコレがヒットし、デジコレで検索し直しました。館内限定公開資料で内容は見れなかったのですが、勤務館で所蔵する資料だったので、現物確認することができました。また、たまたま勤務館の資料が利用できなかったため、デジコレで内容を確認して回答したこともあります。