『図書館徹底活用術』

図書館徹底活用術

図書館徹底活用術



この本では、公共図書館を中心とした図書館の様々なサービス、館内の利用術、検索方法などを「図書館の活用テクニック」として紹介していますが、図書館関係者だったら、この本で紹介されていることは、「すでに知っていること」がほとんどではないかと思います。図書館情報学の学生さんや公共図書館で働き始めた人で、最近の公共図書館の状況を知るのに良い本かもしれません。

「はじめに」に

 近年、美しい外観はもとより、カフェやソファなどを備え、ゆったりと心地よい時間を過ごせる空間をもつ図書館が全国各地に誕生、あるいは移転開館している。そんな新しい設備や最新サービスも頼もしいが、こういった「形として見える」ものだけでなく、図書館が所蔵し提供する情報や、従来からのサービスもまた、大きな進化を遂げているのだ。

 膨大な蔵書データベースは、さらに使いやすく充実してきているし、図書館のホームページ等にアクセスすることで、独自の資料が閲覧できたり、館内を訪れた際に利用しやすくなる手続きもできるようになっている。後援会やイベントも盛んに行われており、ビジネスや子育てなどでわからないことがあって戸惑っている時にも大きな力を貸してくれる。

 まさに「人生のパートナー」とも言えるような機能があるのだから、今すぐ使わない手はない。


とあり、副題に、「ネットではできない! 信頼される「調べる力」が身につく」とあります。この本を読んで、「図書館に行こう」と思う人がどれだけいるか、そもそも図書館を利用していない人がこの本を手にとるだろうか、などと思ったりもしたのですが…。


ただし、この本でも紹介されているように、図書館を使いこなしている人もいて、個人的には、この部分が面白かったです。「使いこなす」というよりも「使い倒す」と言った方が良いかもしれません。図書館がこういう風に使われているのか、と、図書館の中の人間も驚くようなテクニックも紹介されています。そして、近くの図書館をベースとして、目的に応じて、複数の図書館を使い分けています。
時々、カウンターで、そのような“図書館を使いこなしている”と思われる方に出会うことがあります。その時には、私たち図書館側の人間も、もっと図書館の資料を知らないといけない、とか、「調べる」スキルを向上させていかなくてはいけない、と再認識させられます。