『フランス人は10着しか服を持たない』

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質

フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~


今さら感はありますが、ようやく『フランス人は10着しか服を持たない』を読みました。
書店でも、ファッション関係のコーナーに置いてあることがあったので、タイトルから、ファッションの指南本−インパクトのあるタイトルどおり、服を減らすことでおしゃれになる、というようなことを書いてある本−のように思っていましたが、実はライフスタイルブックで、著者がパリ留学時代に体験したシックな暮らし方を紹介した本でした。本の原題が「Lessons from Madame Chic」なので、副題の「パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」が、この本の内容を示しています。
自分をよく知っていて、装いにも食事にもインテリアにもこだわりを持ち、大事なことにはお金をかけるが、無駄を嫌い、見栄を張らず、本当に気に入ったものを長く使う…。著者の留学先のホストファミリーの「マダム・シック」は、おそらく1人の女性ではなく、著者が留学時代にパリで出会った「シックな女性たち」で作られた架空の人物なのではないかと思いました。


タイトルにもなっている「10着の服」についての章もあります(chapter4)。
ただし、「10着の服」は、各シーズンのコアアイテムのことで、季節によって見直し、入れ替えをしますし、上着類(コート、ジャケット、ブレザーなど)やドレス類、アンダーシャツ(Tシャツ、タンクトップ、キャミソールなど重ね着するものや、セーターやブレザーの下に着るものは含まない)となっています。自分のライフスタいるに合い、自分によく似合う、自分らしい10着をベースに、他のアイテムを組み合わせた最小限のワードローブは、ミニマリスト的な服の持ち方よりも現実的で、真似しやすいかもしれません。
10着のワードローブを選ぶには、まずクローゼットのいらない服を処分する必要があり、この本で紹介しているチェック項目は、以下の4つです。

  • この服はまだ気に入っている?
  • この服はちゃんと着ている?
  • この服のサイズはまだぴったりで、ちゃんと似合っている?
  • この服は、いまのわたしらしいと言える?


著者は、誰にでも最適な方法とは限らない、としつつも、期間を決めて「10着のワードローブ」にチャレンジことを勧めています。

  • ワードローブを10着に絞ることで、本当に気に入った服を揃えて、いつでもTPOにふさわしい、きちんとした服が着られるようになる。
  • ワードローブも厳しくチェックし、余計なものを増やさないようにすることで、本当に自分らしいスタイルが少しずつわかってくる。
  • 自分のスタイルを確立すれば、どんな服を買うべきか迷わなくなる。

このように、選び抜いた自分らしい服を着ることは、自分の「テーマ」をきめ、「自分をどんな人間として印象づけたいか」を決めることでもあると、著者は述べています。


このほかにも、

  • 服装や身だしなみを整えておくことは、自分自身に対してだけではなく、家族、恋人、日常生活で出会うすべての人に敬意を表すことでもある。
  • 女らしい印象の決め手は姿勢の美しさ。
  • 片付けは、場所を決め、時間をかけて取り組む。
  • 毎日の家事や雑用は、自分なりに工夫して楽しくやること。

など、当たり前のようでいて、つい忘れがちなことや丁寧に暮らすことの大切さが、様々なエピソードとともに綴られています。


話題の本なので、内容等については賛否両論あるようですが、個人的にはおもしろかったです。