「市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017〜石川五右衛門 外伝〜」@シアターコクーン


渋谷のシアターコクーンで行われていた「市川海老蔵 第四回自主公演 ABKAI 2017〜石川五右衛門 外伝〜」の千秋楽に行ってきました。
今回のABKAIは、歌舞伎会での取扱いがなかったのでチケットを買いそびれていたところに、先輩職員経由でチケットが回ってきました。「歌舞伎が好き」と言っていると、時々、思いがけないところからチケットが回ってきます。1階の後方の席でしたが、シアターコクーンはそれほど大きな劇場ではないので、思っていたよりも舞台が近く、見やすかったです。そして、今回も通路が花道のように使われました。


石川五右衛門が主役の今回の舞台は、あちこちに歌舞伎ではおなじみの場面が取り入れられていましたが、初心者にもわかりやすい構成になっていたと思います。市川海老蔵の市川五右衛門は、良かったです。最初の南禅寺山門でのおなじみの台詞「絶景かな、絶景かな。」が、マイクの関係か、ややくぐもった感じに聞こえたのですが、その後は台詞はそれほど気にならず、五右衛門のきらびやかな衣装に負けない大きさがありました。そして、周りを、市川右團次市川市蔵中村壱太郎などが固めます。また、進行役でもある、山田純大の三上の百助、前野朋哉の足柄金蔵もいい味を出していました。今日は千秋楽だったので、いつもよりもアドリブが多かったように思いました。


今回のABKAIには、中山優馬が出演しているとのことで、今までのABKAIよりも、彼が目当てと思われる若い女性が客席に多かったように思います。プログラムの制作発表会の記事によると、中山優馬が1月の歌舞伎座の「義堅最期」の舞台を見に行ったことが、今回のABKAI出演のきっかけだったようです。今回は、柳生十兵衛役で出演していました。歌舞伎の化粧や台詞はまだまだかな、と思ったのですが、立ち回りは良かったと思います。特に、市川海老蔵を相手に、客席通路を使った立ち回りは、とても勢いがありました。


津軽三味線や太鼓が効果的に使われていて、最後の出演者全員による踊りの中に現れるねぶたは圧巻!! 写真は、ねぶたのシーンをパネルにしたものでロビーに飾られていたものです。


カーテンコールは最後にスタンディングオベーションへ。
五右衛門の着物の陰から出てきた、海老蔵の娘の麗禾ちゃん、かわいかったですね。目元は、お母さん似でしょうか?


今回のABIKAIは、全体を通して、おもしろくてわくわくする舞台だったと思います。
中村勘三郎もそうでしたが、市川海老蔵の人を巻き込む力ー歌舞伎の外の世界の人を自分の舞台に取り込む力ーはすごいと思いました。
ここ数日、とても大変だったと思うのですが、舞台では全くそのような素振りがないのは、「さすが、役者」といったところでしょうか? 今日は、いつも以上に、客席からの拍手が温かかったように感じました。