『図書館100連発』


年末年始に、ようやく全部、通して読みました。
この本では、主に公共図書館の運営で使えるちょっとしたアイディア・工夫が写真つきで紹介されています。「図書館100連発」は、雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』で何回かにわたって特集されており、私もその記事を読んでいましたが、今回、単行本化するにあたって再編集されて、1ページ1記事で読みやすく、見やすくなりました。写真もカラーになったことで、どういう工夫なのかがわかりやすくなったと思います。
具体的に、どういうことが紹介されているかは、「Academic Resource Guide」のメルマガに、目次が一覧になっているので、確認することができます。

図書館の財務状況はいまなお決していいとは言えない状況が続いています。しかし、できないことを数えるよりも。いますぐできるいいことを実行していくことで、確実に利用者は増え、それが図書館そのものの発信力を上げていくことにつながると思います。(まえがき p.15)


おそらく、各図書館が、利用者に向けた様々な工夫をしているのではないか思います。そして、自分たちが「当たり前」にやっていることが、外の方から見ると「これ、いいね!」と評価されることがあります。他の図書館の方だったり、図書館以外の方だったりを案内していて、時々、そんなことがあります。
また、私自身が他の図書館を見学していて、小さな工夫を見つけて、勤務館でも取り入れることができるかと考えることもあります。
何か新しいことを始めようとすると、「お金がない」とか「時間がない」とか「人手が足りない」とか、つい、できない理由を探してしまいがちですが、お金がなく、時間がなく、人手が足りなくてもできる工夫はたくさんあることを、この本は教えてくれます。

ですが、細部だけに専心して、そこに閉じこもってしまってはいけないのです。明日の図書館、未来の図書館はどうあるべきか、そしてそれをどう実現していくのかという大きな物語を紡ぎ出す営みも欠かせないのです。部分と全体と、あるいは小さな物語と、その両方がバランスよく対をなすことが必要です(あとがき p.139)


ただし、思いつきでバラバラにやったり、小さなことにこだわりすぎてもいけないのかもしれません。
結局のところ、図書館がこれからどういう方針で運営していくのかという根本がしっかりしていないとだめであることが「あとがき」で指摘されています。


第四四半期の最初の1か月も半分が過ぎました。そろそろ年度末モードで、今年度中にやらなければいけないことを確実に実施するとともに、来年度の計画をを考えなくてはいけない時期になりました。「できない理由」を考えるよりも、「どうすればできるのか」を考えて計画に落とし込むよう指示されていますが、…。難しいですね…。


今年も、機会があれば、他の図書館を見学するようにしたいと思っています。他の図書館を見ることは、いろいろ参考になります。そして、大事なのは、そこから得たことを参考にして、計画に落とし込む、実施する、ということになると思っています。