リニューアルオープンした神奈川県立川崎図書館に行ってきました

本日、神奈川県立川崎図書館が、「かながわサイエンスパーク(KSP)」内にリニューアルオープンしました。早速、本日の午後、一利用者として見学に行ってきました。

すでに写真付きの紹介記事がアップされていますので、館内の様子などは記事をご覧いただくのが良いと思います。*1


溝の口駅から徒歩15分」という案内だったので、徒歩で行きましたが、曲がるところを間違えたようで、行きは15分以上かかりました…。
KSPに何とかたどり着いた後も、図書館の案内表示をなかなか見つけられず、館内でも迷いました…。エスカレーターを上ったところにある案内刑事の左下に「県立川崎図書館」とあるのを、うっかり見落としたせいです…。2階の奥まったところに川崎図書館はありました。
もう少し、図書館への案内表示があった方が、KSPの外から来館される方にとっては、助かると思うのですが。



2階のワンフロアで、思っていた以上にコンパクトでした。内装は茶系、閲覧机が白で、落ち着いた雰囲気でした。「ものづくり情報ライブラリー」というコピーがついていて、今までの川崎図書館と同様、自然科学・工学系と社史を中心とした資料構成となっています。そして、以下の5つの機能をコンセプトとしています。

  • Research(調査):科学技術資料と電子ジャーナル
  • Inspiration(発想):ゆったりとくつろげる空間
  • Conference(交流):異分野・異業種の交流拠点
  • Study(考究):専門的なレファレンスと快適な調査環境
  • Liaison(議論):専門家との架け橋とグループ討議の環境

電子ジャーナル・データベース用のパソコンは18台あり、研究者や技術者にニーズの高い「IEEE」や{SCOPUS」という電子ジャーナル(公共図書館として初めて導入)を使えるのは、KSPという場所柄、とても魅力的なのではないでしょうか。データベースは、図書館カードあるいは身分証の提示で利用できるようです。総合カウンター前に6人掛けの3つの閲覧席のほか、窓にそって、24席の個人席が並んでいて(電源付き)、申込なしで利用できるようでした。館内では、Free WiFiが使えます(カウンターでパスワードの発行手続きが必要)。
奥には社史コーナーがあります。以前は暗くて狭かったので、ずいぶん使いやすくなりました。
書架の空きスペース(?)を使って、移転作業の様子を写真パネルで紹介してり、川崎図書館の刊行物を紹介するコーナーがありました。


スペースが限られているせいか、以前よりも資料が少ないように感じました。利用案内によると、技術関連の専門書や電気・通信・機械・化学工業関係の外国語雑誌のバックナンバーは外部の書庫に保存していて、取り寄せが必要なようです。


KSPが「バイオ、IT、半導体、エレクトロニクス、メカトロニクス等を中心とした分野の企業が先端技術の研究開発に取組でいる」ので、一番のターゲットは、ここで働く人なのだと思います。見学した時も、ネームプレートを下げた方を見かけました。見学した時は大人ばかりで、高校生以下と思われる利用者はいませんでした。


ただし、ざっと見た限りでは、資料面でもしかしたら専門家には物足りないかもしれないと思いました。あくまでも個人的な感想なのですが、例えば、以下の点です。

  • 資料がやや古いか。
  • 外国語資料が少ないか。
  • 辞書類が少なく、やや古いか。
  • 著作権関係の資料など、もう少し周辺分野の資料も充実した方が良いか。
  • 雑誌コーナーにあるのは最新号で、バックナンバーは請求が必要。


パソコン関係の書架を眺めていた時に、年配の男性の利用者の方*2に話しかけられました。
「資料が古いんだよね。コンピューター関係はどんどん新しくなるから、新しくないと使えない。もちろん、基本的な資料で、古くても必要なものはあるけど。」


スペースが限られ、置ける資料も数も限られますし、予算も限られているとは思いますが、紙資料の充実はもう少しテコ入れしてもいいように思いました。それから、館内のOPACがWeb OPACと全く同じで、川崎図書館で所蔵している資料のみに絞り込むことができなかったのは、どうなんでしょうか?(これも、私が機能を見つけられなかっただけかもしれませんが。)


ターゲットを絞ってのサービス展開という考え方は良いと思います。ただ、KSPの周辺はマンションも多いです。近くの住民の方々の反応がどうなのか、気になるところです。本当は溝の口の駅あたりに、川崎市立中原図書館のような、夜遅くまでやっている図書館があれば、一般利用者と専門家とで利用を分けることができるかもしれません。設置母体が違うので、すぐにどうこうできるわけではないと思うのですが。


まだ、開館1日目なので、利用者も少なかったように思いました。明日から、早速いろいろなイベントも行われるようなので、今後の動向を見守りたいと思います。


*1:館内は、撮影禁止の模様。撮影禁止のサインがありました。写真を撮ってもいいかの確認はしていません…。

*2:研究者、というよりも、近くに住んでいる方のようでした。