『10倍速く書ける 超スピード文章術』

 
10倍速く書ける 超スピード文章術

10倍速く書ける 超スピード文章術

 

 

 

 文章を早く書けるようになりたい!

仕事の時も、プライベートの時も、文章を書く機会は意外と多いのではないでしょうか。特に、仕事では、何かと「書く」ことに多くの時間を費やしています。業務日誌、レファレンスの記録や回答の作成、引継ぎのメモ、メール、報告書、研修資料用資料の作成、会議や打ち合わせの記録、事業計画、投書への回答、etc・・・。

“ブックライター”として、「書くこと」を仕事としている著者は、1か月で15万字を書いているそうです。「書くスピード」を速くすれば、仕事の生産性が上がる。文章を書くスピードを上げるには、「何を書くか」に集中すること。そのための様々なコツを、本書で紹介しています。

 

それでは、どうすればいいのか?

文章は「ゼロ」から書き始めるのではなく、文章の「素材(=文章の中身)」を集めて、書く準備をすることが大切なのだそうです。

そのステップは、以下のとおりです。

1.書く目的と読者を定める

2.素材を集める

3.素材を組み立てる

4.一気に書ききる

5.見直す

 

〇書く目的と読者を定める

そして、素材を集める際に大事なのは、「ターゲットを定める」ことです。

最初から「みんな」に伝わる文章を書こうとすると、結果的に、誰にも伝わらない可能性が高いのです。(p.81)

 

言われてみれば、確かに、相手によって、説明の内容を変えることはよくあります。

例えば、図書館の業務を説明する場合でも、館内異動で配属された司書職員の場合、図書館見学に来た小学生の場合、司書課程の学生さんの場合、図書館見学ツアーに参加した一般の方の場合などで、少しづつ話の内容を変えているのではないでしょうか。文章の場合も同じで、「自分の思い」だけを書いても、相手には伝わらないことが少なくありません。著者は「読者の相場観」と言っていますが、ターゲットとする相手が、どういうことに関心を持っているかを常に意識して書くことが大事なのです。

 

〇素材を集める

素材は、「早めに、たくさん集めて、あとで削る」こと。そのためには、とにかくメモすること、自分の体験したことも素材に落とし込むことを著者は勧めています。

 

〇素材を組み立てる

集めた素材は、書く前に、すべて「見える化」します。集めた素材を一覧することで、過不足がないかがわかります。素材が足りなければ、追加することができます。

そして、目の前にいる相手に「しゃべって伝える」ように、素材の順番を並び替えます。ターゲットとする相手が知りたいことを意識し、ターゲットが「おもしろい」と感じて読んでもらえるよう、順番を考えていくことが大事です。

 

〇一気に書ききる

集めた素材を使って、最初から完成形を目指さず、悩まず、とにかく一気に、最後まで書ききることが大事だと、著者は述べています。

読みやすい文章を書くポイントとして、以下の7つを上げています。(p.157~160)

・一文を短くする

・スラスラ読める「リズム」をつくる

・「 」の強調使用

・順接の接続詞(「だから」「また」「さらに」など)を使わない

・逆説の接続詞で展開を生む

・難しい日本語を「翻訳」する

・リアリティを意識する

 

これらは、私自身、文章を書く際に意識するようにしていることでもあります。

 

〇見直す

著者の推敲のポイントは、「読みやすくすること」「わかりやすくすること」の2つだけだそうです。

詰まることなくスラスラ読める文章には「リズム」があり、「リズムが悪い」と感じる文章は「語尾」に原因があると述べています。(p.174)

 たとえば、体言止めをどの位置で、どれくらい使うか。

 「ですます調」と「である調」を、どれくらい織り交ぜるか。

 会話文と「地」の文をどんなバランスにしていくか。

 そんな視点を持ちながら、1文1文の語尾だけを見て、読みやすいと感じるものに調整死していく。そうすれば、少なくとも「悪いリズム」を回避できるはずです。

 それでもリズムが悪いときには、似た内容を繰り返している箇所を削除したり、指示語や順接の接続詞の量を調整すると、リズムに変化が生まれるはずです。

 

また、書き手がわからないことは、読み手にも伝わりません。読み手のことを考え、専門用語はそのまま使わず、わかりやすく言い換えることも不可欠です。

 

〇実践あるのみ?

最期に、「実践編 ケース別・速筆術」がついています。

実際に著者が書いたものを例示しながら、字数別の組み立て方や文章の書き方、文章の削り方など、著者のノウハウを紹介しています。これを読めば、文章が早く書けるようになるわけではありませんが、具体例が多く、「これだったら真似することができるかも?」というものも少なくありません。実際、このブログも、書くのに時間がかかっているので、もう少し早く書けるようになりたいのです…。(はてなブログの書き方に慣れていないせいでもあるのですが。)

この本を参考にしながら、相手に伝わる文章を、早く書けるようになれるようになりたいと思っています。