「新・北斎展」に行ってきました

f:id:L-Komachi:20190205201956j:plain

 

六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の「新・北斎展」に行ってきました。

hokusai2019.jp

 

 「新・北斎展」の見どころ

今回の展覧会では、葛飾北斎が20歳の時のデビュー作から90歳の最後の作品まで、約480点もの作品が、年代順に6期に分けて紹介されています。

 勝川派の絵師として活躍した「春朗期(20~35歳頃)」、勝川派を離れて肉筆画や狂歌絵本の挿絵といった新たな分野へ意欲的に取り組んだ「宗理期(36~46歳頃)」、読本の挿絵に傾注した「葛飾北斎期(46~50歳頃)」、多彩な絵手本を手がけた「戴斗期(51~60歳頃)」、錦絵の揃物を多く制作した「為一期(61~74歳頃)」、自由な発想と表現による肉筆画に専念した「画狂老人卍期(75~90歳頃)」、それぞれの期で画風に変化がみられるものの、どこかに北斎らしさのある作品ばかりでした。

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」「冨獄三十六景 凱風快晴」などのおなじみの作品から、「向日葵図」「かな手本忠臣蔵」などの初公開の作品もあり、見ごたえのある展示でした。「こういう作品も手がけていたのか」というものもありました。そして、最後に並べて展示されていた「雨中の虎図」(太田記念美術館蔵)と「雲竜図」(ギメ美術館蔵)に圧倒されました。

会期中、ずっと展示されている作品もありますが、何度か展示替えが行われるので、お目当ての作品がある方は、「新・北斎展」のサイトにある展示リストを確認してから行かれることをおすすめします。

(下の写真は、会場にあった「しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ」の作品レプリカを組み立てたもの。ここは写真撮影可でした。) 

 

f:id:L-Komachi:20190205214743j:plain

 

 

会場の込み具合など

私は平日のお昼過ぎに行きました。チケット売り場も、展示会場にも、並ばずにすみました。会場内も、入口付近や人気のある作品の前は混雑していますが、それほどストレスなく見て回ることができました。浮世絵の作品は意外と小さいので、細かい線や繊細な色使いなどをよく見ようとすると、どうしても作品の前が混雑しがちです。

なお、週末はすでに待ち時間が発生しているようです。じっくり見たい方は、会期早めの平日をねらった方が良さそうです。混雑状況は、「新・北斎展」の公式twitterHOKUSAI_UPDATED)でも確認することができます。

また、ワンフロアでの展示ですが、結構歩きますし、混雑の際は手荷物が邪魔になるので、コートや大きな荷物は、会場外にあるコインロッカーに預けると良いと思います。

 

音声ガイド利用もおすすめ

私は、音声ガイドを利用して、見て回りました。所要時間は、約2時間でした。

「新・北斎展」の音声ガイドは、ナビゲーターが女優の貫地谷しほりさん、語りが講談師の神田松之丞さんです。貫地谷さんの声は聞きやすかったし、神田さんの講談風の語りも面白かったです。

展示に解説もありますが、音声ガイドを利用することで、作品について、もっと深く知ることができます。音声ガイドには、たいていスペシャルトラックが入っていて、音声ガイドを使った人のみが楽しめるガイドも入っています。

「新・北斎展」は音声ガイドを使って作品を見ることをおすすめします。

 

展覧会グッズも盛りだくさん

最近、展覧会でしか手に入らないオリジナルグッズにも素敵なものが増えていますが、「新・北斎展」のグッズも面白いものが多かったように思います。

作品のポストカードやクリアファイルのほか、ハンカチタオルや湯呑、北斎漫画のチョコレートや冨嶽三十六景をパッケージにしたあられなど、様々なものがありました。個人的には数種類あったマスキングテープが気になったものの、結局、ポストカードのみにしました。

また、森アーツセンターギャラリーの隣にある「Cafe THE SUN」では、「新・北斎展」の期間中、北斎の作品から着想を得たオリジナルメニューが楽しめるそうです。


art-view.roppongihills.com

 

「新・北斎展」を見逃すな!

展覧会によっては、東京で行われた後、全国を巡回するものもありますが、「新・北斎展」は、森アーツセンターギャラリーのみの展覧会です。また、北斎研究の第一人者であった故・永田生慈氏のコレクションが、東京で見ることができる最後の機会となっています*1葛飾北斎の作品が今回のような形で紹介されるのは、もしかしたら、「新・北斎展」が最後かもしれません。

見どころの多い「新・北斎展」の会期は3月24日までですが、できれば、早目に行かれることをおすすめします。

 

f:id:L-Komachi:20190205214416j:plain

 

*1:永田コレクションは、今後は島根県のみで公開されるとのこと。