市川海老蔵展@日本橋高島屋

日本橋高島屋で開催されていた「十三代目市川團十郎白猿襲名記念 市川海老蔵展」に行ってきました。

市川海老蔵ファンだけではなく、歌舞伎好きの方はもちろん、歌舞伎をあまり知らない方にも楽しめる内容だったと思います。

 

成田屋所縁の資料以外は写真撮影OKで、会場内にいくつかフォトスポットがありました。また、展示内容に合わせたビデオ上映が行われていました。

 

成田屋360年の歴史

市川團十郎家が代々継承する資料や成田屋に関する資料、市川團十郎家の系図が展示されていました。改めで「市川團十郎」という名跡が大きなものであることを知ることができました。

市川海老蔵の初舞台、父・十二代目市川團十郎と共演した「外郎売」、市川海老蔵襲名公演「暫」のダイジェストがビデオ上映されていました。「外郎売」の早口言葉は、海老蔵よりも、息子の勸玄君の方が上手かったようです。

写真には写っていませんが、海老蔵襲名時の祝い幕には十二代目市川團十郎が描いた大きな海老のデザインで、とても素敵だったことを覚えています。

 

 歌舞伎十八番

歌舞伎十八番の様々な役について、パネルや衣裳で紹介されていました。

勧進帳」の弁慶の衣裳。

 

外郎売」の衣裳。

「鎌髭」の衣裳。

助六」の衣裳。

 

何といっても、圧巻だったのは、「暫」の鎌倉権五郎の衣裳。鬘が約3kg、衣裳が約56.5kg、大太刀が約3.5kg。総重量約63kgの衣裳を身に着けて、舞台で演じる歌舞伎役者さんは本当にすごい、と思いました。

 横から見ると、こんな感じ。大紋がとても大きいことがよくわかります。

 

六本木歌舞伎のコーナーでは、衣裳の後ろの大画面で舞台のダイジェスト版が上映されていました。海老蔵ファンは「この舞台、観た。懐かしい~。」と思うし、歌舞伎を知らない人には、「この衣裳で、こんな舞台だったんだ。」 と思ったのではないかと。ビジュアル的に、おもしろい展示の仕方だと思いました。

楽屋を再現したコーナーもありました。(台本は白紙でした。)

 

團十郎を襲名する覚悟

いろいろ見どころがたくさんあったのですが、何よりも良かったのは、本展に合わせて行われたという、市川海老蔵の撮りおろしインタビューでした。

團十郎襲名については、自分が歌舞伎役者として生きると決めた時点で、いつかは継ぐことになるという覚悟はできていた。

父・十二代目團十郎から、生前に團十郎名跡を継がないかと言われたこと。(これは、十二代目團十郎が病気になった時のこと?)

子どもたちのことと、父親としての子どもたちへの思い。

お父さんと一緒に歌舞伎の舞台に立ちたい麗禾ちゃんと、歌舞伎が大好きで、新之助ではなく、海老蔵を名乗りたかった勸玄君。(勸玄君には「順番があるのだから」と教えたそうです。)

今まであまり語ってこなかったことがたくさんありました。

このインタビュー映像を見ながら、市川海老蔵という役者が、またひと回り大きくなろうとしていることを実感しました。

 

展覧会は全国を巡回します

日本橋高島屋での展示は今日まででしたが、この後、大阪、横浜、京都、札幌、名古屋を巡回します。

来年の十三代目市川團十郎白猿襲名がますます楽しみになりました。心配なのは、襲名公演のチケットが確保できるかどうかです。

そして、市川團十郎を襲名したら、新作歌舞伎もいいけれど、古典歌舞伎の大きな役をもっと勤めて欲しいと思っています。

 

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