壽 初春大歌舞伎@歌舞伎座

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1月は、お正月のせいか、歌舞伎公演が多い月です。東京では、歌舞伎座のほか、新橋演舞場、浅草公会堂、国立劇場(大劇場)で歌舞伎公演が行われています。

すべてに行くことは困難なので、毎年、上演作品と出演俳優を見ながら、観劇のスケジュールを決めています。

今年は 

の4公演を観に行ってきました。

 

お正月らしさは、歌舞伎座が1番!

どこの劇場も、館内をお正月らしく華やかに飾っていますが、一番華やかなのは、やはり歌舞伎座です。正面入口には、凧や繭玉が華やかに飾り付けられています。

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観に来ている人も、いつもよりも着物率が高いような気がします。

 

見どころがたくさんの昼の部

どの演目も面白かったのですが、個人的に一番面白かったのは、「素襖落」です。何度も上演されている演目で、何度も見ているはずですが、今回が一番面白かったかもしれません。

最初は、「吉右衛門が、舞踏劇?」と思いました。中村吉右衛門は、お芝居、特に義太夫狂言が良いので、ちょっと意外だったというか…。でも、観ていると、動きの1つ1つに「なるほど」と思う点が多かったですし、太郎冠者が好きな酒を飲んで、酩酊していく様子もよくわかりました(吉右衛門自身は、お酒は飲まないらしいです)。酔って、上機嫌で披露する小舞も、かどかどがきちんとしていました。踊りがうまい役者さんの時は、「どうだ!」という感じで、踊り過ぎているように思う時もありますが、今回は、そういったこともなくて、ちょうど良い感じで楽しむことができました。

 

昼の部の幕開きは「醍醐の花見」で、お正月らしい華やかな舞踊劇でした。中村福助が、まだ十分に動けないものの、元気そうでした。

「袖萩祭文」は、中村雀右衛門の袖萩に哀れさがあったのは良かったです。娘お君を演じていた子役も、しっかり勤めていたと思います。久しぶりに歌舞伎に出演した中村勘九郎安倍宗任も良かったと思います。

中村東蔵が平傔仗直方を勤めていましたが、この人は、浜夕の方が合っているように思いました。平傔仗直方は、もう少し骨太な感じがあった方が良いように感じたので。

そして、安倍貞任を勤めたのが中村芝翫で、見た目はいいのですが、セリフに義太夫らしさが足りない感じだったのが残念です。セリフがイマイチだったのは、「河内山」の松江出雲守でもそうで、もう少し、もう少し工夫が必要かもしれません。

昼の部の最後は、「河内山」で、松本白鸚河内山宗春を勤めていました。

 

お正月公演は出演人数が少ない演目が多い?

お正月は、東京の4つの劇場のほか、大阪の松竹座でも歌舞伎公演が行われています。東京では、2つの劇場を掛け持ちしている役者さんもいます。このためなのか、出演者が少ない演目が多いような気もします。

そのせいなのか、主役以外の大事な役が「ニンと違うかも?」という場合もあり、時々、物足りなく感じてしまうことがあります。歌舞伎が多くの劇場で上演されるのはうれしいものの、芝居があっさりとしたものになってしまうこともあるので…。