八月花形歌舞伎(第四部)@歌舞伎座

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歌舞伎座の「八月花形歌舞伎」、第二部「棒しばり」に続き、第四部「源氏店」に行ってきました。

開場は、公演開始の40分前ですが、開場直後は混雑しているような気がして、入場が落ち着いた頃を見計らって歌舞伎座へ。前回は、「検温→チケット確認」でしたが、今回は「チケット確認→検温」に変更されていました。おそらく、歌舞伎座も、運営方法を試行錯誤しているのではないかと思います。

 

「源氏店」のお富に注目! 

個人的には、中村児太郎初役のお富に注目して舞台を観ました。

この日の開幕前のアナウンスは、片岡亀蔵。なかなか渋い、いい声をしていると思いました。

 

通常は、湯屋から帰ってきたお富が、家の門口で雨宿りをしていた番頭・藤八を見かけ、一緒に部屋に入ってくるという場面がありますが、今回は時間の関係か、舞台転換をなくすためか、カットされており、幕が開くと、部屋の中の場面から始まります。歌舞伎に詳しい人なら問題ないかもしれませんが、若干、唐突感があるように感じました。

注目していた、中村児太郎のお富ですが、着付けのせいなのかわかりませんが、以前より体格が良くなったような? ちょっと貫禄が出ていましたが、仇っぽい感じもあって悪くないかもしれません。

お富が化粧を直す場面は「ソーシャルディスタンス」で、白粉は藤八が自分でつける、紅は延びる棒の先に筆をつけてお富が塗ってあげるという趣向。これには、客席も沸きます。

そして、蝙蝠の安五郎の坂東弥十郎と与三郎の松本幸四郎が登場。金の無心にやってきた安五郎とのやり取りの時は、ちょっと語気も強く、イライラした感じが出ていましたし、与三郎に対しては、「愛しい人に再会できた」といううれしさが出ていたように思います。松本幸四郎は、与三郎の役を中村梅玉から教わったそうなので、成駒屋型の「源氏店」でしょうか?

市川中車の和泉屋多左衛門は、貫禄があってよかったと思います。和泉屋多左衛門と与三郎とのやりとりの時、お富は後ろ向きになって話を聞いているのですが、この時、お富の後ろ姿に艶めかしい感じがありました。

 

中村児太郎は、どちらかと言えば、今回のお富のような役よりも、お姫様役の方が合っているような気もするのですが、悪くはなかったと思います。もちろん、まだ色気が不足しているとか、声の出し方に工夫が必要かもとか、いろいろ注文もありますが、役を重ねるごとに良くなることを期待しています。

 

ソーシャルディスタンスの中での歌舞伎公演

来月も歌舞伎座は、四部制で、約1時間程度の演目を上演します。

大向こうがないのはさみしいのですが、前後左右の座席が空いているので、舞台はゆっくり観ることができます。

9月も四部制で上演されます。

www.kabuki-bito.jp

今月よりも、出演者の多い演目もありますが、来月も、出演人数を絞り、舞台転換の少ない1時間程度の演目が並んでいるように思います。そうなると、上演する演目と出演する役者を確認して、「どうしても生で観たい!」というものに限定することになりそうです。9月は、第三部「引窓」のみ、チケットを確保しました。